想い徒然

ほぼ観劇記

【宝塚】月組 赤坂ACTシアター「雨に唄えば」

雨に唄えば

6月30日 11:00開演 TBS赤坂ACTシアター

 

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あーさ(朝美絢)単独バウ主演以来約2ヶ月ぶりの別箱(本拠地宝塚大劇場/東京宝塚劇場以外の会場で行う公演)、

美弥ちゃん東上主演瑠璃色の刻以来約1年振りのACT

 

関東に上陸してきた美弥ちゃん推しの母に半ば引きずられるように観劇してきましたが、これが結構面白かった

 

別箱ならでは?

今回は無声映画からトーキーに変わる時代の「映画」を題材にしています。その為、場面転換では映像が使われていました。宝塚では珍しいですね。舞台ではセットを回転させたり、幕を下ろして幕の前で演技をさせたりという場面転換が通常ですが、別箱では大劇場ほどのセットは凝れないからか、新たな趣向を凝らしたのか、映像を使った場面転換という方法は斬新で面白いなと思いました。

 

珠城りょう(役:ドン・ロックウッド)

たまきちのドンが似合ってないという意見はありましたが、私はそれほど破綻はないように感じました。むしろ、たまきちってコミカルな役も出来るんだって思った程。ただ、どこかで見た意見ですが、まゆぽん(輝月ゆうま)演じるリナを貶めるようには見えない、(美園さくら演じる)キャシーを救いつつ、何やかんやリナも助けそうという意見には同感です。そう言われてみれば誰かを嘲笑う役はキャラじゃないのかも。まあでも、これからもっと向いてないトート(次公演エリザベート)を演じる訳だし、トートでどこまでアッと言わせてくれるかのか、という所は楽しみですね。

 

美弥るりか(コズモ・ブラウン)

美弥ちゃんの立ち位置がよく分からなかったなぁ。ドンの友達って言われればそれまでなんだけど。タップダンスやセットを壊すのではないかというぐらい舞台上を駆け回るMake 'Em Laugh(コズモのソロ)のイメージが強い為か、どうも映画製作に携わってる人間には見えないんですよね。コミカルな場面が売りなのでそこの設定あまり意識をしなくても良い所なのかもしれないんですが、だからと言ってユーモアのある人物にも見えないという…そこの所は単純にキャラが合ってなかったのかもしれませんね。

ただ、前回公演(カンパニー)でも感じましたが、歌はやはり前に比べて格段に上手くなりましたね。月組の番手が付いてる男役の中で一番上手いんじゃないでしょうか。やはりどこかに落下…と期待せずにはいられませんね。

 

 

美園さくら(キャシー・セルダン)

何かと話題のさくらちゃん。どうしてもたまきち(珠城りょう)の後妻としてどうか…という目で見てしまうのですが、私は後妻適任と思いました。先に言っておきますが、私はどちらかと言うと、さくらちゃんよりも海乃美月ちゃん推しです。さくらちゃんは雨唄で初めて注目したのですが、歌は上手い、芝居も破綻ない、娘役としての愛嬌も有る、と少なくとも娘1になる程の実力はあると感じました。なんてったって首席ですからね。今回のキャシーに関して言えば、最初はドン(珠城)に対してつっけんどんにしていたものの、徐々に心を開いていき、リナ(輝月ゆうま)に妨害されるも最後には大逆転、ドンとも見事に結ばれるという役どころですが、その心の移り変わりに不自然さも無く、セリフが聞き取りにくいとか声を張り上げるということも無く、普通に上手いと感じました。特に珠城美弥美園のグッモーニン可愛かった。

確かに、たまきちとの並びが…と考えると美弥ちゃんどころかたまきちとも同じ背丈…!?というほど大きくて驚きましたがヒールとか厚底で何とか誤魔化せるでしょう。後、ちょっと童顔なのもマイナスかな…

本当のところを言うと、海乃美月ちゃんにトップになってもらいたいのですが、歌良し芝居良しと実力は十分に揃っているので、さくらちゃんがトップになったとしても納得せざるを得ないなと私は思っています。

 

 

輝月ゆうま(リナ・ラモント)

今回はまゆぽん(輝月)を見る為に足を運んだと言っても過言ではない程注目していました。実際、今回の公演は間違いなくMVPはまゆぽんでしょう。初めての女役で悪声、しかも音痴と結構難しい役どころだったと思います。特にリナ特有のキンキン声を出し続けるというのは相当厳しいと思います。しかし、その悪声をブレることなく一定に保ち続け、尚且つ明瞭な台詞回しでこなしていました。本当にお見事です。

悪声で音痴と言いつつ、リナのソロ場面になると本来の歌うまが見え隠れしていたのも面白いなと。本当に音痴だとシャレにならないので、あれぐらいの歌唱が妥当なのかなと思います。

まゆぽんのリナを見る為だけでも価値のある公演となりましたね。フィナーレのショーでまゆぽんセンターで踊るシーンがあったのも個人的には嬉しかった。

 

 

主要キャストの感想は以上。

 

今回は、題材がコミカルで楽しい演目だからか、集中力のない私でも、退屈することなく、眠ることなく最後まで見れたのは良かったですね。

 

個人的には当初発声法の先生として発表されていたやすくん(佳城葵)が休演されていたのが残念でした。次のエリザベートでは元気な姿が見られるかな?

 

さあ、、、時期トップ娘役はいつ発表されるのでしょうかねぇ…

 


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宝塚観劇の後は嵐会。

そのおかげで宝塚の記憶が薄れ…なんてね。