想い徒然

ほぼ観劇記

【宝塚】月組 東京宝塚劇場「カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-」

カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-

4月1日15:30開演 東京宝塚劇場

4月30日15:30開演  東京宝塚劇場

 

 

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順番としては前後してしまいましたが、月組東京公演開幕3日目。比較的早い段階で行って参りました。

 

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今回はセゾン/UCカード貸切公演(ここ最近貸切でしか観劇してないな)

 

まず、一番の感想としてはたまきち(珠城りょう)がひたすらカッコイイ

正義感に溢れ、空手が強く、それでいて恋には鈍感な主人公青柳誠二たまきちへの宛て書きかってほどピッタリ(次のトート大丈夫か)

 

宝塚には珍しい現代劇で、ストーリーが頭に入ってきやすかった。主要キャストのほとんどがキャラに合っていたという点もポイント高い。

 

珠城りょう(役:青柳誠司)

今回の舞台はたまきちにMVPをあげたい。トップ就任前は番手ぼかしにぼかされ、まだ学年的にも若いこともあって(大丈夫か…?)という思いが先行しがちでしたが、真ん中に立つと意外や意外、こんなにも真ん中が合う人だったんだと。元々貫禄は十分でしたが、ここに来て更に男っぷりを上げたなと感じました。見た目は強そうなのに芯の部分は優しくて繊細、それでいて人一倍他を思いやる心は強い。たまきちの良い所を凝縮した役どころでしたね。何だか今回の舞台でカッコイイたまきちを再発見しました気がします。元々下げてた訳でもありませんが今回、随分と彼女を見直した公演でした。スリを次々となぎ倒して行く場面、本当に強そうだった。

 

愛希れいか(役:高崎美波)

電車内でスリに遭うも、見知らぬ青年(?)に助けられ、未だにその青年が忘れられないバレリーナの卵、高崎美波。その青年は彼女のバイト先にコンビニの常連客で、幾度となく現れるものの声を掛けられず、ひっそりと恋を実らす、そんな役柄です。今回は初めから恋をするヒロインでしたね。ちゃぴ(愛希)は若いながらも貫禄に定評があるイメージでしたが、ここに来て恋する純粋な少女もなかなかハマるなと思いました。恐らく彼女はヒロイン力が高いんでしょうね。どんな役も物にしてしまう、正に役者ですね。後は歌唱力が上げられれば…次のシシィ、ちと心配。

 

 

美弥るりか(役:高野悠)

もう一人、MVPをあげたい人物が月組2番手男役美弥るりか。演じる役は世界的プリンシパルバレリーナ高野悠。前公演のイケメンセクシーな役に引き続き、今回もセクシーな男性を演じています。ホントにセクシーな役が似合いますね。そろそろセクシー女優名乗っても良いんじゃないでしょうか(語弊)トップより5期上ということもあり、貫禄も十分。この場を占めていたのは何を隠そう美弥ちゃんなのではないかと思いました。美弥ちゃんにはもう一つ度肝を抜かれた点があったのですが、それはBADDY編で書くとして。

 

月城かなと(役:水上那由多)宇月颯(阿久津仁)

2人はアイドルグループパンフの表記ではヴォーカル&ダンス・ユニットらしいバーバリアンのメンバー。それぞれリーダー(宇月)とセンター(月城)ですね。青柳さん(珠城)が勤める有明製薬のCMキャラクターとして登場する訳ですが、不覚にも登場シーンで笑ってしまいました。CMキャラクター発表されていきなり本人登場で歌い出すのかよという突っ込みはさておいたとしても、普通の会社の中で本人達は至って真面目にキメてるし、会社の女子達はキャーキャー言ってるし、実際そんな状況になったら私の性格上割と遠まきに俯瞰してしまうんだろうなと思ってしまいました。なんてことはどうでも良いんですがアイドルユニットとしてキラキラ感は眩しかったし、何しろイケメン。2人ともさすが主要キャストを張るだけのことはあるなと感じました。あと、トシさん(宇月)演じる阿久津さんのリーダーという立場に説得力があって、周りに迷惑をかけないようにと気を遣いつつも、何があっても那由多(月城)の味方で、那由多を本気で気遣う所とかとても包容力に溢れていて、リーダーとしてとてもカッコ良かった。学年と貫禄が説得力を増してますね退団誠に残念です。

 

暁千星(役:長谷山蒼太)

最近私の中でブームなアリちゃん(暁)。ただ、公演を見て感じたのは素のアリちゃんが好きなんだなということ。今や贔屓となったあーさ(朝美絢)の過去の映像を見ていると、同じく路線であるアリちゃんとの絡みが多くて、何だか「皆の弟」みたいで可愛いなと思いながら見ていました。そんな彼女は今回の公演では間違いなく「オペラ泥棒(無意識にオペラグラスで追ってしまっている人)」になるのかと思いきや意外とそうでもなく…周りに魅力的な人がいっぱい居たことが理由でしょうね。でも、間違いなく言えることは役柄が彼女の持ち味と合っていることとダンス(バレエ)がとても上手いということですね。彼女も良い役貰ったなと思いました。後はもうちょっと男役声に磨きをかけられると良いね。

 

海乃美月(役:瀬川由衣)

あまり娘役には知識がないこともあってなかなか目が行かない私ですが、そんな中でも目を引いた娘役さんがくらげちゃん(海乃)。ヒロインであるちゃぴ(愛希)よりも目が行ったかも。彼女の持ち味はどんな役でも丁寧に演じる心。マラソンランナーのトレーナーという一見地味な役どころではあったけど、マラソンランナーのまいまい(美園)が妊娠して契約解除を切られると決まった時の果敢に専務に抗議しに行く様とかやる気を無くしてしまった高野さん(美弥)を奮起させようと説得する姿も熱く打たれるものがあった。次期にするには並びが地味だとか言われてますが、私はこの公演を見て十分に次期に立てる人だと思いました。

 

 

今回のカンパニー、全員が全員ハマり役でしたが、残念なのは2幕目のBADDYで全て持っていかれるという点ですね。(ウエクミ先生、恐るべし…)宝塚と言えば、歴史モノ(とりわけフランス革命)が多く描かれるイメージですが、たまにはこういう何も身構えずに気軽に見れる舞台も良いなと思いました。

 

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高野さん、みっけ