想い徒然

ほぼ観劇記

【宝塚】雪組 宝塚バウホール「義経妖狐夢幻桜」

義経妖狐夢幻桜

4月7日 14:30開演 宝塚バウホール

主演:朝美絢

 

f:id:springhascoming:20180408194837j:image

 

あーさ(朝美絢)の沼にハマってからというもの、どうしても義経を見たくて見たくて、それでも沼に落ちた頃には既にチケットはソールドアウト。

 

失意の声を叫びまくってたら救世主(女神)が現れ、無事に贔屓主演作を見に行くことが出来ましたヾ(●´∇`●)ノ

 

f:id:springhascoming:20180408195331j:image

 

ありがとう女神ちゃん(;_;)

 

実家が西にあるので宝塚(ムラ)には2年ほど通ってましたがバウに入るのは初めて、ムラに来るのも1年ぶり。変わった所と変わらない所を懐かしみつつ、初めて入るバウには新鮮な気持ちで観劇してきました。

 

f:id:springhascoming:20180408195358j:image

 

この公演が開幕してからは義経妖狐夢幻桜の世界感が美しいとか朝美絢が美しいとかとにかく美しいという声が大多数を占めましたが私は美しさの他にも勝るものがまだたくさんあると感じました。

 

 

星南のぞみ(役:ツネ)

主演を語ると長くなりそうなので、まずはヒロインである星南さんから。正直言うと彼女には(歌唱、演技等全て含めて)「不安」しかありませんでした。不安に感じたのは前回雪組全国ツアー「琥珀色の雨にぬれて」の演技が「棒」(もしくは大根)にしか見えなかったからです。びっくりして思わずオペラグラスあげたもんな…その後の大劇場公演「ひかりふる路」でもやはり棒にしか見えず、そんな彼女がヒロインということで、(大丈夫かいな…)という気持ちが先行していました。しかし今回の彼女は違った。前回の全ツ、大劇からは見違えるような成長っぷりを感じました。少なくとも足を引っ張るとか浮いてるとかそんなことは全くなく、ヒロインとしては十分な舞台を作り上げたと感じました。もしかしたら彼女の持ち味は「大人の女性」ではなく「天真爛漫な少女」なのではないでしょうか。でもそれだと学年が上がるにつれて苦しくはなってくるよな…

 

 

永久輝せあ(役:ヨリトモ)

主人公ヨシツネの兄、ヨリトモ。ヨシツネを追って霞の世界へやってきたという役どころ。彼女は小劇場2番手の役として十分な貫禄やオーラは持っているものの、髭を蓄えるには背伸びをしている感はあるかなと感じました。後は歌唱面がちと弱いかな。まあでも、あーさ(朝美絢)もひとこさん(永久輝せあ)の学年の時は特段歌唱面に秀でてる訳でもなかったし、新公卒業したばかりだし、まだまだこれからではないでしょうか。

 

 

真那春人(役:ベンケイ)

ヨシツネのただ一人の従者、ベンケイ。主人公のヨシツネが物憂げで純粋、真面目な役どころなのでどうしても固くなりがちな舞台を明るく観客に受け取りやすい空気に変える役どころとして見ていました。しかし、それにしてはコメディ(笑い)要素が少ないと感じました。谷先生(演出家)の狙いはそこではないのかもしれませんが、物語全体のバランス、ベンケイの役どころを考えてもう少しコメディ要素(笑える場面)を強めても良いのではないかと思います。どこかの組みたいに笑いを強めすぎて崩壊されても困るけど。まあ、笑い、コメディの要素に関しては雪組全体の課題かもしれませんね。

 

 

久城あす(役:エイサイ)

今回大穴として印象付けたのはエイサイ演じる久城あすさん。ツネ(星南)の住む村を麻薬で染めていく悪役でしたが、男なのか女なのか、何者なのか、何が目的なのか、得体の知れない不気味さを見事に演じていました。今までずっとニワカで見てきたので久城さんに関してはほとんど認識していない状況で観劇していましたが、なかなか見事にハマり役だなと感じました。

 

 

野々花ひまり(役:マサコ)

ヨリトモ(永久輝)の妻、マサコ。なかなかに恐妻です。しかし、無理難題なメチャクチャを言うただ怖いだけの妻ではなく、ヨリトモが迷い、苦しむ時にはしっかり奮い立たせるなかなか男前な妻。良い奥さんですね。彼女に感じたのは娘役として十分に立てそうなヒロイン顔。私はいずれヒロインとして活躍する時代が来るのではないかと感じました。

 

縣千(役:ヤスヒラ)

大劇場だとなかなか下級生までスポットライトを当てられることも少ないですが、あまり認識していない生徒を深められることが出来る、という点が小劇場公演のポイントですね。彼女は本当に分かりやすい顔立ちをしているなと感じました。顔の認識力がすこぶる悪い私でも縣くんのことはすぐ分かった。幼い頃に壇ノ浦(の戦い)で会ったというイエヒラですが、その幼さがまだ残った若い青年です。最終的には金になるケシの実(麻薬)に目が眩む訳ですが、どうも金に目が眩んで悪事に手を染めそうには見えない(笑)別に脚本が悪いとか役を深められていないとかそう言うことが言いたい訳ではありませんが、何だか可愛いなと思わされてしまいました。

 

朝美絢(役:ヨシツネ)

さあ、最後に思い切り語らせて頂きましょう。主役であり、ご贔屓である朝美絢です。今回の公演を見て思ったことは朝美絢は「美しい」という言葉だけで終わらせないということです。確かに美しいです。彼女を見ると誰もが「美しい」と言うでしょう。しかし、私があーさ(朝美)のご贔屓になったのは見た目ではありません。その歌声です。きっかけは前大劇場公演「SUPER VOYAGER」のあーさのソロ。数十秒のソロでしたが、「何だこの歌の上手い人は?」と驚かされたことが始まり。すぐに彼女の名前を突き止め、朝美絢という人を深く探求し始めたことがあーさご贔屓への入口。今回の義経でも見事な美声を披露してくれたと思いました。小劇場という優位点はあったのかもしれませんが、圧巻の声量で観客を震えさせる歌声を披露してくれたなと感じました。(ちょっと大げさですかね(^_^;))あーさをご贔屓として2ヶ月ほど経ちましたが、真ん中として立つあーさがとても誇らしく涙ぐむ場面も有り、1幕の最後なんか、手放しでカッコ良いと思いました。朝美絢に主演の幕を下さり、本当にありがとうございます。

 

何だか、結局あーさを上げる記事になってしまいましたが、「ご贔屓なので勘弁」ということで。とにかく楽しめた舞台でした。

 

しばらく「オキツネサマの言う通り〜」が個人的なトレンドになりそう(笑)

 

f:id:springhascoming:20180408212232j:image

 

パンフは来場者限定、2L、ポスター、ポストカードは入荷待ちって売り切れ多すぎじゃないでさかですか。(あーさの人気を見くびりすぎ┐(´д`)┌)