想い徒然

ほぼ観劇記

【宝塚】海辺のストルーエンセ

海辺のストルーエンセ

2月3日 15:00開演

2月4日 11:00開演

KAAT神奈川芸術劇場

f:id:springhascoming:20230205155552j:image

 

1年半ぶりの朝美絢さん主演公演ー!!!

ということで今回はかなり気合を入れて行きました。

しかも、初日の次の日(2/4)は私の誕生日🍰

2番手で主演公演もそんなにある訳じゃないのに更に自分の誕生日が被るなんてそんな奇跡ある??✨

勝手に朝美さんに祝われる気持ちで横浜へ向かいました😍


f:id:springhascoming:20230205155556j:image

 

新しいスチールとも一緒に📸

 

雑感

構成としてはとても良い!何と言ってもストーリーが分かりやすいです。

ざっくり言えば、一介の医者ストルーエンセ(朝美絢)が王宮でのし上がり国を動かす権力者となる一幕→国をよくしたいという思いは次第に暴走し始め、王宮からも国民からも見放され、ついに殺されてしまう二幕と言う流れ(かなりざっくりw)

成り上がりと廃退を軸にしながらも王妃カロリーネ(音彩唯)とストルーエンセの恋や王クリスチャン(縣千)の苦悩、古い体制が蔓延る王宮(貴族側の視点)や役者が演じる劇(庶民側の視点)なども交えながら上手いこと仕立て上げたストーリーだなという印象。

更に良いのは音楽もとても良いということです。

ストルーエンセの治療の場面は治療というよりも色気で翻弄して貴族に取り入っている感じなので1789のアルトワを思い出させるような音楽(朝美さんも新公でアルトワやったしね)、そしてあがちん(縣千)演じるクリスチャンが酒で飲んだくれる場面はまさかのロック。ロックオペラモーツァルトを思い出させるような音楽でした。ポスター的に朕美な演出になるのかと思いきや、ノリの良い音楽なども上手く挟みこんでいてこれも良い演出だなと思いました。

そんな音楽もあってか、一幕は1789とロックオペラモーツァルトを足して2で割った舞台二幕は成り上がってストルーエンセが廃退してしまうという筋からひかりふる路を連想されるようなお芝居でした。

 

朝美絢(ヨハン・ストルーエンセ)

ビジュアルもお芝居も歌もダンスも全部良かった!!

いや、贔屓目なことは分かってるんですけど「これが見たかったのよ」という朝美さんを見せてくれたなと思います。

色気で貴婦人を翻弄するエロティックな姿、かと思いきやカロリーネに真っすぐに愛を注ぐストルーエンセ(しかもあんなにチャラ男だったのに!)、そして国を良くしていきたいとのし上がる野心、野心が暴走し狂ったように政策を進めるヨハン(ストルーエンセ)、最後には下手な芝居を打って悪役に徹し自分を殺すように仕向けるヨハン…

無理に政策を押し進めたり元々はチャラ男だったのに自分に対しては一途に思ってくれるギャップが良いと思いません?まあ現実にそんな男が居たら嫌ですけど笑

更にフィナーレではここは決めというタイミングでウインクを飛ばしたりギラギラと色気を振りまいた表情をするのにフリーの場面ではめちゃくちゃ弾けた笑顔でそのギャップにまたやられました😍

はあ、やっぱり自分の贔屓がセンターに立ってバンバンピンスポが当たる姿って良いもんですね😆

 

音彩唯(カロリーネ・マチルデ)

開演前は明確にヒロインと打ち出されなかったハーバードちゃんですが、スチール写真発売、朝美さんと二人でデュエットダンス、パレードではあがちん(縣千)の後、朝美さんの前に出てくる等、開幕してみたら明確にヒロインでした。

正直、ハーバードちゃんのことは好きも嫌いも無く雪組の中に居る路線の娘役の一人という印象しかなかったのですが、この舞台を見て「え、ハーバードちゃん良い…!!」と一気に好印象となりました。

というのも、今までは思いっきり外人顔*1の割に声が子供っぽすぎるのでどうよ?と思っていたのですが、今回の舞台で幼さが随分無くなりましたね。もちろん本人比ではありますが、まず声が良くなったというのと歌声が透き通るように綺麗なんです✨

そして、朝美さんと並んでも違和感無いしこれは…次期をこの二人で…アリなんじゃない?と思い始めました。朝美さんも割と顔が濃いから合うのかな?

特にデュエットダンスが始まる時に朝美さんがハーバードちゃんの腕をガシッと掴むところなんかは凄く素敵な始まりだなと思いました💚(ハーバードちゃんの感想ではないけど)

 

縣千(クリスチャン7世)

あがちん、2作連続で幼くして即位した皇帝の役ですね笑*2

しかも、自分は実権を握ってなくて、実際の政治は別の人がやっているところまで同じ笑

違うのは蒼穹の昴では真面目な皇帝だったのに今回はグレて飲んだくれているところ。

幼少期に鞭で打たれ厳しく育ったので愛を知らないまま育ってしまったんですね。

でも、あがちんは大きな体でエネルギッシュに踊るのが魅力だと思うので、今回はあがちん中心の場面でエネルギッシュにロックを歌う場面があったのが良かったなと思います。

ストルーエンセ(朝美)の治療のお陰でちょっとだけ素行が良くなってあぐらかいて床に直置きで紅茶を飲んでいたのはツボでしたw(しかも「茶を飲め!茶を!」ってw)

 

白峰ゆり(スサンナ)

上級生娘役の中でもとりわけ好きなうきちゃん💚

今回はあがちん(縣)演じるクリスチャンの愛人であり役者ということで見せ場が結構あったのが嬉しかったです。

セリフやダンスだけじゃなくて歌のソロパートも何か所かありました。

酒場に入り浸っているのであんまり素行が良くない役ではありましたが、そんな役でもやっぱりうきちゃんは可愛かったです💚

最後のパレードで王大皇ユリアーネ役のあいみちゃん(愛すみれ)とうきちゃんが並んでお辞儀をするのですが、優雅な足取りのあいみちゃんガサツな歩き方のうきちゃんの対比がちょっとツボでしたw

 

日和春磨(コンラッド・ホルク伯爵)

前々作の大劇場ショー「Sensational!」で注目し始めたぴよたくん。

今回は王宮の侍従長で重鎮ということで結構目立つ役でした。

重鎮なのに顔が可愛いのがちょっとギャップ💚

でも、侍従長がしゅわっち(諏訪さき)演じるブラントに取って代わられてからは憎しみに燃える野心も垣間見れたのが良かったです。

しかも、今回はフィナーレで真ん中で踊る場面もあるんです!

注目していた人が抜擢されると何だか嬉しいですね。

 

一禾あお(ヘンリック)

前回大劇場公演(蒼穹の昴)で妙に抜擢されていたいちかっちでしたが、今回は別箱なりの抜擢(まあそれなりの抜擢)でした。

劇団をまとめる座長の役でしたが、髭を生やしてイケオジ風。それが何とも似合っていてやっぱりいちかっちって芸達者だなと。

劇団の芝居中にインドの王様やストルーエンセを投影した医者など色んな役に七変化するのですが、変わる度にクルクル変わる表情も芸達者ぶりを感じましたね。

 

麻花すわん(ゲーラー夫人)

すわんちゃんが結構抜擢されててビックリ😮

ゆきのちゃん(妃華ゆきの)演じるホルスタイン伯爵夫人、ももち(天咲礼愛)演じるビューロー男爵夫人と三人で並んで演じることが多かったのですが、歌のソロもちょいちょいあったりして、今までのすわんちゃんの中ではかなり抜擢されている方でした。

古びた王宮で噂好きで派手な如何にもな貴族でしたが、青色のカツラでリボンまで付いていて三人の中では可愛い寄りの貴族でしたね。

そう、すわんちゃん可愛いのよ!もっと知ってよ!という私の葛藤がちょっと叶えられて嬉しかったです💚

 

白綺華(召使いの女)

幕開き、最初に出て来て歌い出すあの子は誰だ?と思ったらなんとまだ研2の白綺華ちゃんじゃないですか!

綺麗な歌声でさすが主席だなと思いました。

この召使いの女、名前こそ無いですが男爵役の苑利香輝くん(彼はまだ研1!)と共に冒頭や最後の場面など大事な場面で出てくるので結構重要な役でした。

ストルーエンセ(朝美)とカロリーネ(音彩)は叶わぬ恋でしたが、もしこんな形で会わなかったら召使いの女(白綺)と男爵(苑利)のように幸せに暮らしていたのかなというアナザーストーリーを感じさせてこれもまた良い演出だなと思いました。

 

--------------------------------------------

という訳で感想は以上。

実はまだ何回か見に行くのですが、今年の目標が「記事を溜めない」なので私としては早々に書いちゃいました笑

まだまだストルーエンセ先生の恋路を見届けますよ!

f:id:springhascoming:20230205155559j:image

f:id:springhascoming:20230205155854j:image

*1:ハーバードちゃんはハーフです

*2:前作「蒼穹の昴」でも同じような境遇