エリザベート TAKARAZUKA25周年 スペシャル・ガラ・コンサート '14 年花組ver.
4月25日 12:00開演 東急シアターオーブ
エリザベートのガラコンサートという存在自体は何となく知っていたものの、今回が初観劇でした。
今回の目玉は何てったって「2014年花組ver」のエリザベートが当時のキャストほぼそのままで上演されると言うこと!!(今までの目玉が何だったか知らないけど)
2014年花組エリザベートと言えば私が初めて見たエリザベートで、それはそれは大興奮でしたよ。
特に主要キャストのみりおちゃん(明日海りお)、みっちゃん(北翔海莉)、だいもん(望海風斗)の3人がとにかく歌が上手いし歌だけじゃなくて演技も上手くて当時はとても衝撃的でした。
初めて見た印象ってやっぱり大きくて、私はこの2014年花組エリザベートが歴代で最高傑作だと思ってるぐらいです。(言うても宝塚で上演された10作のうち3作しか見てないんだけど😅)
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当時は宝塚100周年で宝塚が特に盛り上がっていた頃。
私と同じような100周年新規っていっぱい居るんだと思います。
それに加え、だいもん(望海風斗)宝塚退団後初舞台という付加価値も加わりチケット戦線は困難を極めました…。
抽選はことごとく外れ、一般も取れず諦めかけていた頃にチケットぴあからチケット発売のお知らせが…!!
所定の日にスタンバイ、そして何とか一番見たかった2014年花組エリザをゲット!!
一時ぴあからめちゃくちゃ発売メールが届いてたんですけどあれ何だったんでしょうね??
払い忘れにしては頻度が多かったような??
まあ、取れたので良しとしますか。
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そして、公演当日を目前に迫った数日前、
政府から出された緊急事態宣言。
今回の宣言は前回と違って規制が厳しく、せっかく取れた花組エリザが開催されないかもしれないという事態…😱
公演前日は胃がキリキリと痛むような気持ちで梅芸のページをリロードしまくりましたよ💦
結果、4/27までの公演は開催されることに😆
その後は無観客配信という残念な結果にはなりましたが、一番見たかった花組エリザは無事に開催されるということでかなりホッとしましたε-(´∀`;)
号泣
無事に開催されたことの安堵と当時の思い出が蘇ってきてとにかく号泣しました😭
1幕終わり。大号泣😭
— はるさん⛄ (@asatan_1106) 2021年4月25日
え、エリザベートってこんなに泣ける演目だったっけ?😭
最初のだいもん(望海風斗)が出てきた瞬間からもう泣きそうだったけど何とか堪えたところにみっちゃん(北翔海莉)の第一声でダバーっと涙が😭😭😭
ホント、素晴らしかったなぁエリザベート😭
明日海りお(トート)
みりトート、ホント懐かしい😭
死にしてはちょっと感情が表に出てるトートでしたが、当時と役作りはほとんど変わってないと思います。
エリザベート(蘭乃はな)とフランツ(北翔海莉)の結婚式の時にトートが「ハプスブルク家だ!」と言うセリフがあるのですが、「ハプスブルク家」の「プ」が破裂しすぎてマイクに「ブッ」という音が入ってしまうのがツボでした😂
文字に表すと「ハプ(ブッ)スブルク家だ!」
それが今回もそこまでちゃんと(?)再現されていて感動😭
ちょっと細すぎますかね??
蘭乃はな(エリザベート)
当時めちゃくちゃ叩かれてた記憶はあるのですが、私自身としては蘭ちゃんのことをあまり知らないまま退団されてしまったので別に良いとも悪いとも印象には残っておらず…。
ですが、時を経て見てみると「めっちゃエリザベートやん!」と思いました。
確かに歌はそんなに上手くは無いのですが、エリザベートのお転婆感が出ていて✨
最後まで義母のゾフィーに抗う強いシシィでした。
今まで、歴代最高のシシィはちゃぴ(愛希れいか)だと思っていましたが、蘭ちゃんもかなり良かったです😄
北翔海莉(フランツ)
今回のMVPは間違いなくみっちゃん❗
歌が上手いのはもちろんなのですが、とにかく演技力が凄いんですよ✨
謁見の場では母のゾフィーの言う通りに死刑囚の母の意見を却下したり許可しつつも顔はめちゃくちゃ辛そうだし、嵐も怖くないの時にはエリザベートに皇后になることの責任感を説いてそれでも良ければついてきて欲しいというプロポーズ(歌)をした後にエリザベートが「何てお答えしたら良いのかしら」と言われると「ハッ」と我に返って「ゴメン」という表情をしてから「急すぎるね」と返すし、そういう細かいところが上手すぎるんですよね。
そんなゾフィーにもシシィにも気にしぃなフランツが息子(ルドルフ)に対しては厳しくなるのが不思議ですが😅
気付いたらみっちゃんのことを目で追ってしまっていました😂
望海風斗(ルキーニ)
ちょっと前までトップスターとして真ん中に立ってたのに、今回は脇(と言ってもかなりメインだけど)に居るのが不思議で仕方なかったです笑
でも、正直に言うとだいもんって真ん中に居るより2番手3番手ぐらいの方が光ると思うんですよね。
だから、これぐらいの立ち位置に居るだいもんは最初は不思議だったものの、少し経ったらしっくり来ました。
でも、宝塚を退団してたった10日ほどで次の舞台に出るなんてハードなことしてますよね💦
想像しただけでも大変そうなのに実際にやってのけただいもんの体力と精神力と喉は一体どうなってるの??
そんな舞台裏が分かってるので多少出来てなくても観客は多めに見てくれると思いますが、全く穴が無く相変わらず高いクオリティを維持してるのが恐ろしい…。
そしてもっと稽古する時間があれば更に殺気迫ったルキーニに仕上げてくるんだろうと思うと更に恐ろしい…。
残念な点を挙げるとすればミルクの場面でみりおちゃん(明日海りお)と隣で歌うところが好きなのですが、今回はそこまで隣じゃなかったのが残念だったぐらいです。(だいもんのせいでは無い)
澄輝さやと(ルドルフ)
こちらは宙組verからのレンタル(レンタルという表現は正しいのか?)
当時のルドルフ(芹香斗亜・柚香光)はまだ現役ですからね。
あっきーのルドルフは当時見たかどうかが定かでは無いですが、ロイヤル感あって良いですね✨
まあ、父親に反抗しそうな感じはありませんでしたが、王侯貴族の人だなという品格は感じられました。
純矢ちとせ(ゾフィー)
せいこさんはオーソドックスなゾフィーという感じでしたね。
でも、迫力は当時見た桜一花さんの方があったかなぁ。
何と言うか、もちろんせいこさんは歌も上手いし王侯貴族の為を思ってネチネチ言ってるゾフィーではあるんだけど、力でねじ伏せるというよりも言葉が達者で言いくるめてしまうゾフィーというか。口うるさい小姑感。
もちろんどういう役作りが正解というのは無いのですが、私はもう少し迫力が欲しかったなぁというのが個人的感想。
てか、当時ゾフィー演じた桜一花さんどうして呼べなかったの??
悠真倫(マックス)
今まで見た中でマックスはまゆぽん(輝月ゆうま)が至高だと思っていたのですが、まりんさんのマックスを見た瞬間に「私の原点!」と本能的に感じました。
マックスはまりんさんとまゆぽんが演じた公演した見たことが無いのですが、まゆぽんはカッコ良さが残るマックスなのに対してまりんさんのマックスはオーソドックスでしたね。
いや、もしかしたら私にとって初演マックスがまりんさんだからオーソドックスに感じてるだけかもしれないけど。
でも、エリザベートのお父さんと呼ぶのに年相応に老けていて、それでいて大事な時に狩りに出かけてしまう自由奔放さも感じられるマックスでした。
矢吹世奈(少年ルドルフ)
矢吹さんって気付いたら退団されていたのでかなり久しぶりに見ましたが、もうほとんど男役感は抜けて女の子らしくなられたんですね。
少年ルドルフにもそんな感じが表れていて、娘役が少年ルドルフを演じてるみたいだなと思いました。
もちろん、それが悪いということではありません。
でも、その感じがお転婆な少女時代のエリザベートに似ていて、ママ似のルドルフに仕上がったなぁと思いました。
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感想は以上。
今回感じたのは、やっぱり'14年花組エリザベートは私の原点であり、これを超えるエリザベートはきっと現れることは無いんだろうなということ。
もちろん、配役によっては「この役はこのバージョンが良かった」とかはあるけど全体的な仕上がりはきっと最初に見たインパクトを超えることは無いと思います。
それぐらい大切な公演だったので生で見られて本当に良かった!