想い徒然

ほぼ観劇記

【宝塚】東京宝塚劇場「壬生義士伝」新人公演

壬生義士伝(新人公演)

8月8日 18:30開演 東京宝塚劇場

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気になるあみちゃん(彩海せら)の初主演、

大好きなみちるちゃん(彩みちる)のヒロイン。

 

これは行かないとダメでしょ!

ということでやって参りましたヾ(●´∇`●)ノ

 

これが、新人公演!?

これまで、

2017年宙組「王妃の館」(留依蒔世主演)

2019年花組「CASANOVA」(帆純まひろ主演)

の2回新人公演を観劇してきましたが、

これほどまでにクオリティの高い新人公演は初めてだと感じました。

 

そのクオリティを上げてるのは主要どころが「歌」「芝居」「華」など、何かしらに秀でたものを持っていたことにあります。

 

歌に関しては

有栖妃華

彩海せら

壮海はるま

 

芝居に関しては

彩みちる

 

目を引く華やかさでは

野々花ひまり

 

など…

 

何人か、これは本役越えか?というジェンヌさんも居ました。

 

彩海せら(吉村貫一郎)

今回初主演を掴んだあみちゃんですが、かなり歌が上手かったです。

 

スカステで見た時は「やっぱり歌の上手いだいもん(望海風斗)と比べられるのは不利だな」なんて思っていたのですが、東京公演でかなり歌のレベル上げましたよね!?

 

まあ、もちろん映像と生じゃ生の舞台の方が上手く聞こえるのは当然ですが、それにしても最初に銀橋で歌い初めた時の衝撃は忘れられません。

 

今、雪組の新公学年の路線で言えばあがちん(縣千)が居ますが、彼女はパッと目を引く華やかささが売りであれば、あみちゃんは実力派。

 

雪組は御曹司に複数主演をやらせる傾向にありますが、ここまで売りが正反対の路線が競う構図は面白いですね(*^^*)

 

きっとあみちゃんはまだまだ主役を演じると思うので、これからどんな男役を作り上げていくのか、先がとても楽しみですね!

 

彩みちる(みつ/みよ)

みちるちゃんは冒頭でも書いたように芝居が本当に上手かった。

 

例えばしづが身投げ未遂をして床に伏してる時。

貧しくて娘・息子に飯を食べさせてあげられない申し訳なさに「死にてぇ」と言いながら泣く場面。

その泣き顔が本当に辛そうで申し訳なさそうで…😭

 

本公演でしづの子供のみつとしてあれだけワンワン泣いてたのに、しづとして泣く姿はみつとは全く違う涙で。

 

「同じ涙でもこんなに違う涙になるのか」と初めて知ったような気がします。

 

ホント、芝居だけで言うと普通に本役越えだったんじゃないでしょうか。

 

諏訪さき(大野次郎右衛門)

何か、凄いカッコ良い次郎右衛門だなという印象。特に見た目が。

 

後はしゅわっち芝居が上手いですね。

 

特に、脱藩を決めたと告げる貫一郎に対して止めようとするも、今の一般庶民の暮らしぶりを見るとそれもやむを得ないことを知り、「バカったれが…」と言う場面。

 

本役の咲さん(彩風咲奈)は悲しみを含んだ表情で呟きますが、しゅわっちは悔しさと苦しさを押し殺したような表情で呟いていて、私はしゅわっちの方が良い表現だなと思いました。

 

ただ、さすがに歌は咲さんに軍配が上がりますね。

咲さん自身、歌を売りにするほどの歌唱力ではありませんが、それでも私が見始めた100周年以降では本人比でめきめき歌唱力を上げてますもんね。

 

しゅわっちのジロウエに関してはビジュアルと芝居の面で本役越えかなという印象です。

 

壮海はるま(松本良順)

君、本当に研3?と疑ってしまう程の貫禄。

乗っけから落ち着きがありました。

 

それから最後のソロ。

これはもう本役越えでしょう。

めちゃくちゃ上手い。

 

この貫禄と実力を持ってまだ研3なのか…と衝撃を受けました。

 

前回のファントムではピエロの役を演じていて芸達者だなと思いましたが、やっぱりその通りでしたね。

 

有栖妃華(ビショップ夫人)

幕開きの歌が上手すぎる。

初っ端、ビショップ夫人の歌から始まるのですが、めちゃくちゃ上手いですね。

これは軽く本役越えでしょう。

 

外国人の役とあって、本役のひめさん(舞咲りん)はめちゃくちゃ巻舌を使ったパンチのある作りをしているのですが、それに比べるとありすちゃんはやや薄め。

まあ、ひめさんの役作りがかなり濃い作りなのでこれが正解なのかなと思ったりひめさんの濃さが恋しくなったり…笑

 

とにかく、歌に関しては本公演「Music Revolution!」でも抜擢されるだけのことはあるなという印象でした。

 

ゆめ真音(谷三十郎)

この子、絶対面白い子だ…。

花組に居たタソ(天真みちる)のようなコメディセンスを感じました。(思えばタソが退団してからというもの、タソ味のある生徒を探している気がする笑)

 

吉村(彩海せら)入隊の祝いの席ではかなり飲んだくれてるのですが、その酔っ払う演技が上手すぎる

 

特に、斎藤(星加)が席を立つ時に「おい、もう立つのか」と声を掛ける近藤勇(汐聖風美)に対して「そんなこと言うのは野暮ですよ。女のところでしょう」と言う場面。

その後に「どんなおなごなんでしょうね」と呟き一つ前の場面で芸者が歌っていた歌を歌い出すけんじくん(ゆめ)wwww

本役のにわさん(奏乃はると)ですらマイクに乗る程のアドリブは言ってないのに度胸が凄いwwww

会場の一番の笑いを取ってましたね。

 

星加梨杏(斎藤一)

彼女に関してはTwitterで呟いた通りなのですが、あーさ(朝美絢)がクールな冷血漢ならりあんくんまだ青二才の熱血漢斎藤。

アプローチの仕方が本役と違っていて面白いなと思いました。

 

ただ、台詞回しやら声の作りやら表情やら技術的な部分はあーさ(朝美絢)の方が断然上手いですね。

今回の新公を通してあーさの技術力の高さを感じました。

まあ、5期も差があって舞台技術が違うのは当たり前なんですけどね。

 

吉村(彩海)を睨む目だったり人を見る表情にあーさの影がチラチラと見えて、アプローチの仕方は正反対でもやっぱりあーさを見て、あーさに教えられてこの舞台に立っているんだなと感慨深くなりました。(贔屓本役だと他の人と見る目線が変わるな😅)

 

真友月れあ(原田左之助)

谷(ゆめ)が殺されて某芝居をする場面。

谷三十郎が殺されている〜!」という場面で盛大に噛む真友月くん

多分棒芝居を演出する為にわざとだと思いますけど、そういうやり方もあるのか!と思いました。

 

野々花ひまり(鍋島栄子)

まず、幕開きの圧倒的な存在感にびっくりしました。

いやぁ、洋装がホントに栄えますね。

 

幕開きだけかと思いきや、出る度出る度目立つ目立つ!!

さすが新公ヒロイン2回やっただけありますね

 

宝塚ではよく、「華がある」とか「スター性」とか言いますけど、「スター性」とはまさにこのことかと思いました。

雪組娘役で言うと、同期のみちるちゃん(彩みちる)とか潤花ちゃんが取り上げられますが、ひまりちゃんも負けてませんね。

少なくとも鹿鳴館に居るメンバーの中では本役舞台から一人スターがやって来たような華やかさでした。

 

眞ノ宮るい(永久輝せあ)

まんまひとこさん(永久輝せあ)でびっくりしました。

もう、喋り方から仕草から台詞の回し方から何まで!

でも、さすがに新撰組が登場する時のハモリの声は違いましたね😅

 

はいちゃんは元々気になる子でしたが、今回の新公で余計に「一体何者だ!?」と思わされました。

ひとこさんのことをよく見て研究したんでしょうね。

もっと目立つ役で見たくなりました(*^^*)

本役でもまあまあ目立つ役ではあるけどね。

 

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と、今回はこんなところ。

個人的にMVPはあみちゃん(彩海せら)

努力賞はみちるちゃん(彩みちる)、ありすちゃん(有栖妃華)

新人賞はしゃんたんくん(壮海はるま)

というところですかね。

 

あー、ひまりちゃん(野々花ひまり)とはいちゃん(眞ノ宮るい)も捨て難い…!!(結局決まりきらない)

 

特に雪組は思い入れのある組なだけあって、いつもよりも「頑張れ〜!」という気持ちで見ていました。

 

本公演で貫一郎(望海)としづ(真彩)の子供、嘉一郎(彩海)とみつ(彩)役を演じている二人が新人公演で親の役を演じるというのは感慨深いですね。

 

新人公演を経て、また本公演を見る時に見方が変わりそうな気がします。