想い徒然

ほぼ観劇記

【宝塚】東京宝塚劇場「CASANOVA」

CASANOVA

4月14日 15:30開演 東京宝塚劇場

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新人公演から早3日。

今度はお待ちかねの本公演を見てきました。

 

新公カット場面

本公演の公演時間はトータル2.5時間、

新人公演では2時間以内に収めないといけないという制約上新人公演では場面のカットが多数あります。

 

びっくりしたのはいきなりカットかい!!

 

新公ではカサノヴァ(明日海)が捕えられた場面から始まりましたが、本公演ではゾルチ夫人(花野)が出てきたりコンデュメル(柚香)がカサノヴァを捕らえようと追いかけるシーンがあったり、前座がバサッとカットされてたんだなと初めて知りました。

 

それでも、「この狭い部屋に男二人で過ごせってか!?」とだだっ広い舞台を指して怒鳴るバルビ神父(水美)は健在。

 

誰もが「いやいや、めっちゃ広いやん」と突っ込んだことでしょう(笑)

 

後は、フィナーレはもちろん一部がカットされてたり、一番大きいのは仮面舞踏会の場面がカットされてましたね。

 

ベアトリーチェ(仙名)の部屋に入る前とか脱獄した後とかもちょこちょこカットされてたので、「女官達をたぶらかして入ったのね」とか「屋根から飛び降りたんかいwwww」という新たな発見もありました。

 

楽曲の良さ

この公演の売りは何と言っても楽曲の良さでしょう。

海外からドーブ・アチア氏を招集しただけあって、世界観が壮大だなと思いました。

それを歌の上手いみりおちゃん(明日海りお)とゆきちゃん(仙名彩世)が再現するものだからより一層楽曲の良さが際立ったと思います。

 

最下級に渡るまで舞台の奥の方まで組子が居て、更に銀橋にズラっと並んで各々が力強く歌う辺り、「あー、これこれ!これぞ宝塚!」なんて思いながら見ていました。

 

明日海りお(ジャコモ・カサノヴァ)

さすがの歌の上手さですね。

東京公演も後半戦に入っているからか、プレイボーイという人間性も上手くハマっていました。

 

トップとして9作目を迎えたからか、就任したてのような初々しさもなく、すっかりトップという肩書きにハマってしまって、嬉しいような寂しいような…

でも、オフではゆるふわみりおちゃんに変わるのが可愛いところ。

 

次で退団と発表され、もう次で10作目を迎えるのかと時間の経過を惜しく思いますが、最後までオンではカッコ良い、オフでは可愛いみりおちゃんを見せて欲しいなと思います。

 

次のアリーナめちゃくちゃ楽しみにしてます!

 

仙名彩世(ベアトリーチェ)

今回で退団のゆきちゃん

今までお母さん役(義母)だとか淡すぎる恋で終わったりだとかなかなかトップとしての役どころに恵まれなかったゆきちゃんですが、今回はやっとのことでヒロインらしいヒロインの役!!

 

正直、お姉さんとかお母さん役のイメージが強かったので今回はどうなんだろう?とちょっと疑ってみていましたが、仙名彩世は見事に予想を裏切りましたよ!!

 

先に新公を見ていたのでどうしても比較になってしまいますが、華ちゃん(華優希)は芯の強さを残しつつも可憐な娘役という像にハマっているという印象を受けました。

対称的にゆきちゃん元気娘全開!!

典型的な貴族暮らしに退屈したパワフルなプリンセスですね。

 

どっちが良いとかいう話じゃなくて、どっちもアプローチの仕方が違うくて、どっちも好きなベアトリーチェだなと思いました。

 

そして、やはり歌が上手い

華ちゃんも十分健闘していたと思いますが、やはり首席入団は違いますね。

そこの部分は大きな違いを見せつけられたなと思います。

 

もう、今回のベアトリーチェ舞浜で見せた明日海先輩ラブな仙名彩世そのまま!

 

最後の最後に一番ハマった役なんじゃないかなとも思いました。

 

柚香光(アントーニオ・コンデュルメル・ディ・ピエトロ)

いやぁ、異次元ですね。特に顔が。

何か、物凄いパワーを感じるコンデュメルでした。

各所で「怒り」を放たないといけない分、すごい力が入ってるみたいですけど、体力的に大丈夫かな?と心配になったり(^_^;)

 

物凄いヅカ的な綺麗で目立つ顔立ちのれいちゃんですが、今回のコンデュメルもハマっていましたね。

と言うか、れいちゃんは「陰」と「陽」どちらにもハマりきらない珍しいスターですよね。

今回みたいな敵役もそろそろ見納めかな…

 

とは言え、れいちゃんに一番ハマるのは、はいからさんの少尉みたいなTHE・主人公だと思うので、次の「花より男子」も楽しみにしています(*^^*)

 

花野じゅりあ(ゾルチ夫人)

今回で退団のじゅりあさん

前贔屓の凰稀かなめさんの最後の同期ということで、これで86期も皆居なくなってしまうんだなと思うと寂しく思ったり…。

 

じゅりあさんは学年の割にすごく若く見えますね。

そして、スカステで見た印象だと副組長なのにすごいフワフワしてる(笑)

 

でも、今回のゾルチ夫人のような大人の女性という役柄はハマっていました。

どこか無邪気さを残したところがじゅりあさんっぽいなと。

 

卒業まであと少し、悔いなく卒業出来ることを祈っています。

 

もしかして、お花渡しはかなめさん(凰稀かなめ)だったりする…!?

→と思ったけど舞台やってるみたいなので無さそうですね(^_^;) づっくん(緒月遠麻)とかすーさん(憧花ゆりの)とかマギーさん(星条海斗)辺り??紫峰七海さんはムラで渡したもんね。

 

瀬戸かずや(コンスタンティーノ)

今回の公演を見て、あきらくんは次期体制に必要不可欠な存在だと確信しました。

 

今回はれいちゃん(柚香光)演じるコンデュメルと協力する役柄。

故に、れいちゃんとの場面が多いです。

れいちゃんは若くて華やかな顔立ち、一方あきらくんは大人っぽく渋みのある役もこなせます。

 

そして、れいちゃんとの歌の掛け合いの場面ではやはりあきらくんの方が全然上手い(^_^;)

次期トップはれいちゃんでほぼ間違いないと思うのですが、その支えがマイティー(水美舞斗)だと若干特性が被る…ということを考えるとれいちゃんと正反対の魅力を持ったあきらくんの存在は不可欠だなと思います。

 

結局善人だか悪人だかよく分からない役ではありましたが、あきらくんの技量とゾルチ夫人のラブラブっぷりで何とか乗り切ったなという感想です(笑)

 

鳳月杏(コンデュメル夫人)

今回のMVPを決めろと言われたら間違いなくちなつさんですね。

いやもう、夫人のカッコ良さにひたすら痺れました。

 

先に見た新人公演ではひたすら夫人の不気味さを感じましたが、ちなつさん演じる夫人は不気味さに貫禄、色気がプラスされていました。

夫人が実験室で歌う場面の終わりなんか、後ろから「すごい」という言葉が思わず漏れたのが聞こえました。

私も聞いていて思わず「カッケー」と漏らしてしまった程。

 

今まで見た男役が演じる女役で一番衝撃を与えられたかもしれません。

 

そんな貴重な存在が組替えしてしまうのは惜しいですが、退団する訳ではないので、引き続きカッコ良いちなつさんが見れると思うと嬉しいですね。

 

羽立光来(モモロ)

毎回毎回何かしらのインパクトを残してくれるビックくん

今回も無駄に歌が上手い船頭を演じました。

 

まだ在籍していたら、こういう役どころはタソ(天真みちる)が演じてたんだろうなとも思ったり(^_^;)

 

船頭やおっちゃんなど、真面目な役から面白い役まで演じるものには全力でこたえるビックくん

こういう存在は本当に貴重になってきたので、どうか長く続けて欲しいなと思います。

 

水美舞斗(マリノ・バルビ神父)

さて、お目当てのマイティー

前公演「Beautiful Garden」でマイティーの歌声に惚れてからは花組はめっきりマイティー目当ての組となりました(*^^*)

 

序盤はもじゃもじゃ頭のやつれた姿で出てくるのに、そのもじゃもじゃがだんだん取れてきて、最後にはすっきりした神父に変わっていくのが面白い(笑)

神父なくせに欲深くて女ったらしってところがいかにもイタリアって感じですよね(偏見甚だしいけど)

 

そして今回のバルビ神父、ホント出番多いですよね。

メインで歌う場面はないですが、カサノヴァに付きっきりの役なので色んな場面に出てきます。

神父の言葉を借りるなら「おこぼれを頂戴」してる格好。

でも、カサノヴァの周りをちょこちょこ回ったり隅で演技をしているのを見たところ、ちゃんとモノにしてるなと感じました。(特に新公見た後の対比だから思うのかもしれませんが)

 

あと、クラブ(?)の場面で舞空ちゃんに絡む神父が可愛い❤

 

ファントムでもそうでしたが、1本物となると演技がメインになって圧倒的に歌唱が少なくなるので、次の公演ではもっとマイティーの歌が聞ければなと思います。

その点ファントムではまだフィナーレで歌う場面があっただけ良かったのかもしれないですね。

 

聖乃あすか(メディ二伯)

新公を見た後で印象が変わったのはほのかちゃん

新公のコンデュメルはそこまで…と思っていましたが、本公演でワンフレーズだけ歌うのを聞くと普通に上手い…?と思いました。

まあ、ワンフレーズだけなので何とも言えませんが。

演じ慣れている分もあるのかもしれませんね。

 

華優希(セラフィーナ)

本公演でもやはり可愛い

今回はつかさくん(飛龍つかさ)の夫人の役ということもあって、つかさくんとの絡みが多かったですね。

 

THE・娘役なピンクのふわふわドレスがとてもよく似合っていました。

 

トップになるのが楽しみな娘役さんです。

 

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と、気になったのはこんなところ。

 

今回は楽曲がとても良くて、観劇し終わった後でも何度も頭の中でリピートされます。

 

まあ、1789みたいにもうちょっと全員で踊るようなナンバーがあっても良かったかなとは思いますが。

 

次の別箱も楽しみだなと思った花組観劇でした。

 

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公演デザート

「CASANEREVA〜デザート名には笑いと冒険が必要だ〜」

確かそんな感じの名前。

 

公演ソーダも紅茶とローズがあって気になりましたが今回は断念。