想い徒然

ほぼ観劇記

【宝塚】東急シアターオーブ 「20世紀号に乗って」①②

20世紀号に乗って

3月23日 15:30開演

3月30日 15:30開演

東急シアターオーブ

 

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ファントムが幕を閉じて早1ヶ月。

再び雪組生が東京にやってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

年が明けてからというもの、毎週毎週東京宝塚に通い詰めてはファントムを観劇、それが終わってからは抜け殻のようにぐーたらしたり洋服見たり雑貨屋さんに寄ったりしていました。

 

これが…普通のOL生活なのね…!!

 

雑感

幕開きは音楽のみで白い煙幕が上がります。

多分前列付近の人はびっくりしただろうな(^_^;)

幕開きに誰も登場せず、しばらく音楽だけを聞かせる感じ、いかにもブロードウェイって感じですね。

 

観劇して一番の感想はだいきほ*1スゲー!!でした。

もう有無を言わさない歌の上手さ、そして目まぐるしい程のセリフ回し!!

めちゃくちゃ早口でセリフを言うのですが、全く噛まないし早い割に何を言ってるのか聞き取れる

歌の上手さは滑舌の良さも関係してるのかな?と思ったり。

 

後は真彩無双!!

とにかく真彩ちゃん(真彩希帆)が凄かった!!

これに関しては後ほど書きます。

 

望海風斗(オスカー・ジャフィ)

「開けてくれ〜!」と言う叫びが聞こえてきたかと思えばそこに目を向けると汽車に(無理やり)飛び乗ったオスカー・ジャフィ(望海風斗)!!

客席に背中を向け必死に汽車に張り付き、帽子が風で飛ぶ小細工付き。

 

と言うか、トップスターの登場の仕方がこれで良いんかよwwww

 

ちなみに、1度目の観劇では気づかなかったのですが、オスカーとして出る前に最初のオリバー(真那春人)とオーエン(朝美絢)が役者に追われるシーンでアル・カポネとして通行人で出ています。*2

 

こういう喜劇になると、だいもん(望海風斗)ものすごく力入りますよね。

言葉の端から端まで力が込められているような気がします。

これが良いとか悪いとかって話じゃなくて、最後まで持つかな?と少し心配です。

まあ、あの強靱な声帯でファントム2幕やりきったので大丈夫だとは思いますが。

 

後は、やっぱり歌い出すと無敵ですね。

一人でも凄いのに真彩ちゃん(真彩希帆)と二人で歌った時のパワーは計り知れません。

何度言っても言い足りないぐらい「凄い」の連続。

 

真彩希帆(リリー・ガーランド)

今回のMVPは間違いなく彼女!!

まさにハマり役ですよね。真彩ちゃんの為にある役と言っても良いぐらい。

リリーのガンとした意思の強さ、一度こうと決めたら止まらない暴走、宝塚らしい可憐な女性ではなく、物凄いパワフルな大女優

もちろん、可憐な娘役もこなせる真彩ちゃんだけど、今回のリリーでは本来持っている芯のある男前な真彩ちゃんが前面に出ていて、まさにこういう真彩希帆が見たかった!と声を張り上げたい程のナイス演技!

 

それからもちろん素晴らしい歌声も健在

特に好きなのが、割と前半で出てくる「ベロニク

劇中のリリー(真彩)が女優としての一歩を踏み出す作品で、だっさいもっさい服が剥がれてアメリカ国旗のような衣装で出てきたと思えば右に左に動き回りながら歌い出します。

歌いながらも物語を語っているので、途中で兵隊に打たれたり兵士と見つめあったり(笑)

基本的に舞台が汽車の上で起こっていて、男役はスーツ、娘役は(あんまり登場人物いないけど)シックなドレスと全体的に地味になりやすい舞台な中、ここの場面はアメリカ国旗のような派手な色彩兵士やカンカンの娘達が出てきて唯一ド派手な場面なので何だか「宝塚」を見に来たなぁと思わせてくれる場面でした。

 

ちなみに、ベロニクからの場面の切り替えのところで、カンカンの娘達の真似して笑顔でキャーキャー言ってるオーエン(朝美絢)がめちゃくちゃ可愛い(笑)

 

2回目に観劇した時に気付いたんですけど、ベロニクの歌めちゃくちゃ難しいですよね💦

何せ音域が高い

高いシの音まで出さないといけないメロディで、真彩ちゃん声帯の可動域にただただびっくりした。

DVD出ないらしいけど、あそこだけでも切り取って販売してくれないかなぁ。

 

京三紗(レティシア・プリムローズ)

物語の鍵となるおばあちゃん。

このおばあちゃんが出資してくれるというから話が進んでいたのに実は過去と現在の区別がついていなくて(認知症?)…

 

組長であったみとさん(梨花ますみ)も組替えされ、まさに専科さんにしか出来ないお役。

皆がレティシアを探し回る中、4人のポーター達(諏訪眞ノ宮星加)に引っ張られて移動遊園地にあるような小さな汽車に乗って笛を吹きながら横切るのがツボw

しかも、ご丁寧に車掌の帽子まで被ってるしwwww

 

沙月愛奈(イメルダ・ソーントン)

前回のファントムでは従者として物凄いキレキレなダンスを見せつけたあゆみさんですが、今回は大女優の役。

こういう大女優とかやらせたら天下一品ですね。

遠くからでもオーラがありました。

 

あの大女優はその後どうなったんでしょうね?

 

透真かずき(クローバー・ロックウッド)

出オチ感の凄い議員さん。

太ってて禿げたおっさんで、偏見甚だしいけどいかにも…という感じの議員さんです。

愛人と特別室Aに乗り込む訳ですが、オリバー(真那)とオーエン(朝美)に(浮気という)弱みを握られ「新聞の一面に載せても良いんだぞ?」と脅されあえなく退散を余儀なくされました(笑)

 

と言うか、この二人(オリバーオーエン)、予約してないのに3週間前から予約してたんだぞ?と車掌に言いがかりを付けたり、弱みを握って追い出したりとか無茶苦茶やな(笑)

今のデジタル社会じゃ3週間前から予約してたなんて嘘すぐバレますよね。

 

彩凪翔(フラナガン)

最初出てきた時から一言、ひたすらカッコ良い。

車掌姿がとても似合ってます。

しかし、出番少なすぎ

一応タップの場面でセンターに立ったりフィナーレの幕開きでソロがあったりはしますが…無理やり感(^_^;)

 

いっそまなはるくん(真那春人)の方が美味しい役だとは思いますが、学年下の路線とニコイチなのもそれはそれでザワザワしそうだし…

役が少ないブロードウェイでは使い所が難しいのかもしれませんね。

 

個性派揃いの20世紀号の登場人物の中で、唯一まともな役。

笑わせるでもなくこれと言って特徴がある訳ではありませんが、強いて言えば真面目なのが特徴?翔ちゃんのカッコ良さを堪能する役と言えるのでしょうか?

 

最後の白い車掌姿もとてもよく似合っています。

 

真那春人(オリバー・ウェッブ)

何だか物凄く役付きの良いまなはるくん

下級生だったら「爆上げ」ですね。

 

あーさ(朝美絢)ファンからしたらあーさ主演バウ公演から一年、ヨシツネベンケイが対になる日が来るなんて…とちょっと感慨深い気持ちになりました。*3

 

まなはるくん自身、どう見ても人が良さそうなので、オスカー(望海)に何度クビと言われても何やかんやついて行くオリバーもやっぱり良い奴なんだなと思わせる説得力がありました。

 

彩風咲奈(ブルース・グラニット)

前回のファントムでのキャリエールとは打って変わって三枚目の役者。

しかも、リリー(真彩)という大女優が釣れたのがラッキーなだけであって実態は売れてない役者らしいwwww

 

今回は10回以上ドアに挟まれたり腕立て伏せしたりとにかく体張ってます

ナルシストなブルースちゃんですが、スポットが当たってないところでもポージングを決めたり鏡にキメ顔したりいちいちツボwwww

って言うか、ワインとかカナッペとか出されたんだから早く食べろってwwww*4

 

そんな面白役のブルースですが、咲さん自身ファントムを経てから歌上手くなりましたよね?

声が響くようになったと思いました。

これもファントムで鍛えられたおかげかな??

 

久城あす(ドクター・ジョンソン)

本人自身は至って真面目なのに周りに丸め込まれていつの間にかオチ扱いされるジョンソンくんwwww

首を振るだけであんなに笑いが取れるのもなかなかスゲェ奴ですよね(笑)

 

あすくんは黒い役から真面目な役、面白役まで何でも出来る貴重な存在なのでこれからも長く活躍して欲しいなと切に思うのです…。

 

朝美絢(オーエン・オマリー)

オスカー(望海)、オリバー(真那)との三銃士の一人。

髭はないですがアル中のおじさんということで、若干前回のファントムでのアラン・ショレを残した役作り。

しかし、当たり前だけど別人です。

 

至る所でアルコールを摂取してるのにほとんど酔いつぶれない強靱な肝臓。強いて言うなら眠りこけたぐらい。

大真面目にふざけてます(笑)

ボス(オスカー)にツッコミを入れつつも結構慕ってる様子のオーエン

何やかんやオスカーとは切っても切れない関係なんでしょうね。オリバー(真那)にも言えるけど

 

どうでも良いけどお前ら「0」で騒ぎすぎや!笑

 

真地佑果(ウィリアム)

役が少ないブロードウェイの中でかろうじての役付き。

京三紗さん演じるレティシアの甥という役柄なのですが、彼女、身長が高い分目立ちますよね。

雪組の人数が半分減ったということと、少ない役付きの中で役がある分大劇場公演より目立ちます。

 

正直髪型は微妙なのですが、制服っぽい(?)ブレザーはよく似合ってますね。

 

沙羅アンナ(アニタ)

出オチの愛人(言い方)アニタ

ガッツリ胸触られましたよね!?

 

すみません、それが気になっただけです…

 

眞ノ宮るい(トップ)

車掌のフラナガン(彩凪)の部下、ポーター4人組(タップ・チップ・トップ・ポップ)のうちの一人。

眞ノ宮くん目立つ顔立ちしてますよね。

雪組にはまった「ひかりふる路」*5マリーアンヌ(真彩希帆)の恋人フランソワとして出ていたのをよく覚えています。

 

今回の舞台でも、役付きが少ない中で(4人1組ですが)割と目立つ役柄で何だか嬉しいです。

 

もしかしたら、こういう濃い顔が好みなのかもしれませんね(*^^*)

 

星加梨杏(ポップ)

りあんくんはTAKARAZUKAスカイステージで放送されている咲さん(彩風咲奈)が中止の番組「Brilliant Dreams」で出ていたので覚えました。

綺麗な顔立ちしているなぁと思いましたが、舞台化粧は苦手なのかちょっと浮いてしまってるなと思いました。

 

しかし、彼女も身長があるので目立ちますね。

4人並びのポーターで背が一番高いので遠くからでも分かりました。

 

この子も活躍して欲しいですね。

 

縣千(マックス・ジェイコブス)

下級生群の中では唯一役付きの良いあがちん

路線ですね。

とは言っても今回はほぼ後半にしか出ないのでファンからしたら物足りないのかもしれませんが。

 

しかし、やはり上げられてるだけあって華がありますよね。

出てきただけで一気に雰囲気変わる。

 

加えて綺麗な顔立ちでメイクも上手く、路線としての差を見せつけられたなと思います。

 

さて、次の新公は彼女なのか他に上がるのか…

 

望月篤乃(ナイジェル)

際立って目立つ場面はないのですが、オスカー(望海)の書いたあらすじをリリー(真彩)が妄想する「バベット」のシーンに出てきます。*6

リリーの浮気相手役として出てくるのですが、彼女物凄くイケメンですね?

このイケメン誰だ?と思って後で調べたら彼女でした。

 

そう言えば「ひかりふる路」では密偵の役をやっていましたね。

メイク映えする顔なのかな?

 

これからが楽しみです!

 

と、感想はこんなところ。

 

後1回20世紀号に乗車する予定なので目に焼き付けてきたいと思います。

 

 

 

 

*1:望海風斗真彩希帆、二人の愛称を組み合わせて巷ではだいきほと呼ばれてるそうな

*2:今回の20世紀号がシカゴからニューヨークに行く汽車に乗るのに対して、2015年に20世紀号と同じ原田諒先生演出による、望海風斗が主演で演じた「アル・カポネ」ではニューヨークからシカゴに向かったことに対するオマージュらしい。まさか望海さんが約3年の時を経て役としてニューヨーク・シカゴ間を移動するなんて!と原田くんもびっくり!ってパンフレットに書いてた。

*3:2018年、丁度1年前の春、「義経妖狐夢幻桜」という作品であーさはヨシツネ、まなはるくんはベンケイを演じていました。

*4:これはリリーにも言えますけどね。肩を回したり深呼吸したりしてないで早くサインしろよってwwww

*5:2017年〜2018年大劇場公演。この公演で雪組、朝美絢にハマり、どんな端役でも思い出せるくらいにはBlu-rayを繰り返し見ました。

*6:というか役としてはそれ限定