ファントム⑤
2月10日 15:30開演 某映画館
もうすっかり前の話になってしまいましたが、
ようやく書けたのでupします。
━━━━━━━━━━━━━━━
11月から長らく公演してきたファントムもこれにて終わり。
最後なので細かいところまで長々と書きます(๑•̀ •́)و✧
望海風斗(ファントム)
もうただただその美しい歌唱力に圧倒。
前にも書いたような気がするけど、今の宝塚歌劇団で歌が上手い人は誰?と聞かれたら間違いなく「望海風斗」でしょう。
少なくとも私はそう答えます( ̄▽ ̄)
1年前の「ひかりふる路」では歌唱力だけでなく演技力も凄いと感じましたが、今回の「ファントム」では改めて歌唱力の凄さを感じたなと。あ、前回作「凱旋門/Gato Bonito!」でも勿論歌唱力の凄さは感じたんですよ😅💦
後は、ファントムが捕まえられてしまうシーン。
知らない人に見世物にされるぐらいなら父であるキャリエール(彩風)に自分を打って欲しいと懇願するのですが、決めの言葉が「父さん!」と叫ぶのです。
オペラ座の地下で孤独に育ったファントムは信頼出来る人がキャリエールしかいなくて、前場面でキャリエールがファントムのお父さんだと打ち明けられたことで、改めてお父さんという存在を認めたのだとます。
咄嗟に「父さん!」と言う言葉が出たのもお父さんの存在を認めたことからでしょうね。
だからこそ、自分を信用してくれていると分かったキャリエールは自分の息子を打った。
せっかく互いを認めたのにこんな結末になるなんて(´;ω;`)
見ていてとても切なくなりました。
真彩希帆(クリスティーヌ・ダーエ)
真彩ちゃんのクリスティーヌも凄かったですよね!
前にも書いたけど、「My True Love」の歌が本当に凄かった。
あんなん歌われたらファントムじゃなくても仮面外すわ!って(笑)
歌うまタカラジェンヌっていっぱい居るけど、真彩ちゃんは今宝塚に在籍している娘役で言えば一番上手いと思います。
歴代で言えばみりおん(実咲凜音)と並ぶんじゃないかな??
昔の真彩ちゃんは分かりませんが、だいもん(望海風斗)と組むことで影響されて上手くなっていったのかもしれませんね。
フィナーレでも娘役引き連れて同じ歌(My True Love)を歌うのですが、そこでの衣装がドンピシャで好みでした。
彩風咲奈(ジェラルド・キャリエール)
今回一番印象が変わったのが咲さん。
めちゃくちゃ似合ってましたよね!?
老け役は初めてと言う咲さんでしたが、セリフをゆっくり喋ったり動きもゆっくり動いたりして、ちゃんと年相応のおじさんに見えました。いつもの男役像とは異なる新たな一面を魅せてきたなと。
咲さんって意外と老け役似合うんですね。
正直言っていつもの咲さんの歌声ってあんまり得意ではなかったのですが、今回は歌の苦手な部分を全く感じませんでした。
意外とアップテンポな曲よりもこういうゆっくりした曲(バラードとか)の方が似合うのかも!
失礼ながらに、
だいもん(望海風斗)が去った後のトップが咲さんってどうなんだろう?
この勢いを維持出来るだろうか?
荷が重すぎないか?
なんて思っていましたが、今回のファントムを見て、
咲さんが次のトップでも大丈夫かな??
いや、全然応援出来るわ!
と思いました。
後はもうちょっと発声が良くなると…
彩凪翔(フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵)
翔ちゃんのシャンドンひたすらカッコ良かった!
あーさ(朝美絢)贔屓な私なのに、何度翔ちゃんに見惚れそうになったか!!
翔ちゃんシャンドンのカッコ良さについては前回記事で散々語り尽くしましたが、身長も高くて華もあって運動神経も良さそうな素早い動きの殺陣で、本当に「カッコ良い」の一言。
・・・なだけに、フィナーレのお歌が残念すぎた( ´•д•` )💦
せっかく他は完璧なのに歌い出すと「Oh…翔ちゃん…」クオリティ。
もしかしたら、翔ちゃんに男役のキーは合ってないのかも?
元々の声質の問題で、本人の努力云々の話ではないのかもしれませんが、どうにか、頑張って!!と言う気持ちでいっぱいです。
朝美絢(アラン・ショレ)
あーさはアラン・ショレの方が合っていたと前回の記事で書きましたけど、やっぱりときめくのはフィリップなんですよね。
だって、王子様かおじさんどっちが好きになれるかと言われたら確実に王子様じゃないですか(笑)
とは言え、ショレの小物感はあーさに凄く合っていました。
もしかしたら、声質がショレに合っていたのかも?
翔ちゃんだと、おじさんにしてはカッコよすぎなんですよねぇ。あーさがカッコ良くないってことじゃないよ?
路線の男役が老け役を演じるって中々ないことだと思うし、それを物にしてしまうあーさの演技力はさすがだなと思います。正直、ショレの感想は前回記事で書き尽くした(^_^;)
舞咲りん(カルロッタ)
ひめさんのインパクトは強かったですね。
多分ひめさんの性格上、大人の女性を演じるよりこういうパワフルな役を演じる方が合ってるんだと思います。前回凱旋門はいかにもぶりっ子って感じでしたもんね(良くも悪くも)
映像で出雲綾さんのカルロッタを見ましたが、出雲さんと比べると随分若いですね。
まあ、今回ショレを演じたあーさと翔ちゃんがひめさんよりももっと若いことを考えるとこれぐらいの勢いで良かったのだと思います。しかも、出雲さんの時のアラン・ショレって夏美ようさんとか鈴鹿照さんとかの大ベテランだし。
賛否両論分かれる方だとは思いますが、私はもっとひめさんのパワフルな演技を見てみたいと思いました。
沙月愛奈(従者)
何度も言うけど、あゆみさんのダンスホントに凄かった!!
今回初めてあゆみさんのダンスに注目しましたが、ホントキレキレですよね。
オープニングなんか、もうあゆみさんだけに釘付け状態。
もう何ならあゆみさんアングルが欲しい!!
娘役の可憐なダンスだと威力を発揮しきれないと思うので、これからはもっと激しいダンスの場面でフューチャーして欲しいなと思いました。
真那春人(ルドゥ警部)
まなはるくんの熱血警部、良かったですねぇ。
まなはるくんは入出の対応も良さそうで私的には好印象です。
関東人なのに関西人的なノリの良さもツボ( *´艸`)
そんな、まなはるくんの人柄の良さが出ているのが今回のルドゥ警部だと思いました。
ファントムを捕まえようと必死なのに、捕まえられない。
捕まえたら捕まえたで邪魔が入る。
何と報われないヽ(;▽;)ノ
でも、報われなくてもいつでも全力なところがまなはるくんの良さであり、ルドゥ警部の良さだなと思いました。って書くとまなはるくんが報われないみたいだけど、あくまで報われないのは警部の方ね。
個人的にツボだったのはキャリエール(彩風)がファントムに銃を向けた時の「生け捕りにするチャンスなのに…!!」というセリフ。
あの時の悔しそうな表情とルドゥ警部の腰の低さがツボです(笑)
天月翼(ジョセフ・ブケー)
ジョセフ・ブケーが出てくるのは冒頭だけですが、めちゃくちゃビビってる翼くんがめちゃくちゃ合ってた(笑)
気の弱そうで強い人に逆らえなさそうなところに付け込まれたんだなぁという人物描写まで見えてくる。
正直、翼くんのことはよく知らないのですが、愛する95期の一人としてこれから注目していきたいなと思います。
白峰ゆり(ルル)
凄いビジュアルですよね(笑)
だってこれよ。
ってもう、ビジュアルだけの話なんですけどね。
個人的にはビストロの場面でもこの髪型でメガネのままドレスを着ていたのがツボでした。
いや、注目してなくても目に飛び込んでくるわ!って(笑)
朝月希和(ベラドーヴァ/レミー)
今回はひらめちゃん大活躍でしたね。
ベラドーヴァがクローズアップされがちだけど、レミーとして出ているオペラ座の準備の場面(「夜の為に着替え〜をして〜」のとこね)で可愛い子が居るなと思ったらひらめちゃんでした。
そして、ベラドーヴァ。
正直、あんなに歌えるとは思わなかった。
ベラドーヴァって結構高音で歌いますけど、特に破綻もなく綺麗な高音が出ていて、素直に凄いなぁと思いました。
「ラ〜ラ〜ラ〜ララ♪」というあの高音が今でも蘇る(*^^*)
後は、プロローグの場面と、ベラドーヴァとして出てくるエリックストーリーの場面なんか、母親としての優しさが素敵だなと思いました。
きっと、キャリエールが不倫してなくて、幸せな結婚生活をしていたら優しいママになったんだろうなと思うと切ない(´;ω;`)
永久輝せあ(セルジョ/若かりし頃のキャリエール)
個人的には若かりし頃のキャリエールよりもセルジョの方が好きです。
特に、カルメンの場面でファントムに主役を取られて怒るところが好き(*^^*)
ファントムに主役を横取りされて縄で縛られて出てきて、リシャール(煌羽レオ)とラシュナル(綾凰華)と一緒にファントムを捕まえようとするのですが、殴ろうとするとファントムに逃げられて、むしろ殴ろうとした3人の頭がぶつかって痛そうにするし、掴みかかろうとするとかわされてむしろ殴られて…この小芝居が好き。
ファントムの後ろで踊ってる時もめちゃくちゃ不満そうな顔してますよね(笑)
それから、カルメンの場面で踊る時のひとこさんの足の長いこと長いこと!!
これは前の記事でも書いたし凱旋門の時も書いたけど、ホント見惚れる程長いですよね。
ずっと見てたいぐらいですね(笑)
陽向春輝(ポリ二ー)
たわしくんに関しては役としてではなくてフィナーレの感想ですが、銀橋で歌うたわしくんの笑顔がめちゃくちゃ好きです。
今までたわしくんのことをあまり知らなかったのですが、スカステのトークで見た印象では絶対面白い子ですよね。
系統的には花組に居たタソ(天真みちる)や、宙組に居た翔くん(風馬翔)の系統と見ました。
しかし悲しいかな。
上の二人とたわしくんは皆退団してしまったんですよね(´;ω;`)
3人とも大好きだったので、またこの路線の子が現れてくれないかなと願うばかりです。
野々花ひまり(フルール)
私の推し雪娘その1。
終始可愛いっていう印象しかないんですけど、一番可愛かったのがオペラ座の夜の為に着替え〜をして〜のところのバレリーナ。
前列左で踊っているのですが、ぴょんぴょん跳ねるのが可愛い♥️
あの場面、皆くるくる回ってて凄いですよね?目回らないかな?
後はフィナーレ!
あーさ(朝美絢)、ひとこさん(永久輝せあ)、あやなちゃん(綾凰華)の銀橋渡りの後、娘役の群舞に入るのですが、これが1列目左端(客席から見て)にみちるちゃん(彩みちる)、左端にひまりちゃんというどっちを見たら良いの!?問題。
オペラで右を見て左を見てと大変でした(笑)
彩みちる(ソレリ)
私の推し雪娘その2、みちるちゃん!!
今回はフィリップ(彩凪・朝美)がクリスティーヌ(真彩)に夢中すぎて、嫉妬でプンプンしまくる役です(笑)
最初は朝美フィリップに夢中すぎて気付かなかったのですが、ソレリちゃんには歌のソロが結構あるんですね?
しかし、歌で印象に残せなかったのは痛いところ💦
多分歌うまさんがやれば「あの人凄い!」とか話題になったんだろうなと思うとね。
でも、良いんです。
なぜなら私はみちるちゃん贔屓だから!笑
何やかんや可愛い子には弱いのです。
うん、感想がほとんど「可愛い」だ(笑)
潤花(メグ)
最近猛プッシュの潤花ちゃん。
メグの年齢は特に話の中には出て来ないけど、行動と喋り方から子供なのかな?と推測。
とは言え、前回の凱旋門でのオットーよりは遥かに良かった!オットーは子役にしてはとにかく体が大きいことが気になりすぎて演技云々がまるで頭に入ってこなかった(^_^;)
ただ、「ファントムだ!」と言うセリフからの歌があまりに棒読みなことが気になったかな?
一発で上手くないことが分かる(^_^;)
でも、これも千秋楽に向かうにつれて本人比ではありますが、どんどん上手くなってきたなと思いました。
潤花ちゃんはめちゃくちゃ可愛い時とそうじゃない時の差があるような気がするけど、最近は可愛いと思うことの方が多いから、見た目を変える努力したんだなと思います。
黒髪よりも明るい色の方が合ってるのかも。
歌も発声がしっかりすれば上手くなると思うので、頑張って欲しいなと思います。
彩海せら(幼いエリック)
今回大抜擢のあみちゃん。
やっぱり歌、上手いですね。
幼いエリックも演技をしながら歌もブレてないし、研3にして凄いなと思います。
映像でしか見てないですけど、新公のフィリップも上手いですよね?
歌だけで言うなら普通に本役越えかも。
個人的に大注目のジェンヌさんなので、これからも見ていたいなと思います。
壮海はるま(街の男「ピエロ」)
パリの街の場面でのピエロが目を引いた壮海はるまくん。
愛称は「しゃんたん」「しま」って言うらしいですね。どっから来たんだその愛称…
今回のピエロの役は、顔が見えないのに、いや、見えないからこそ?全力で道化を演じていたのが伝わりました。
身長も174cmと随分大きいんですね!?
何となく、たっちー(橘幸)のような、脇で小芝居が上手い路線どんな路線だに向かうような気がしていますが、そういう目立たないところでも全力を出す人は大好きなので、頑張って欲しいなと思います。
千早真央(少年)
字面だけ見て男役かと思っていたのですが、娘役だったんですね?
ファントムでは、パリの街の場面でピエロの壮海はるまくんと少女役の愛陽みちちゃんと走り回っていたのがとても可愛かったです♥️
そう言えば、お姉さんの水音志保ちゃんもスカステの番組で見て可愛いなと思った記憶。
姉妹揃って可愛いんですね(*^^*)
成績も104期では4番目入団、雪組では1番と好成績なので、これから上げていって欲しいなと思う娘役さんです。
━━━━━━━━━━━━━━━
各キャストで気になった方々へのコメントは以上。
パリの街の場面は下級生発掘の場でもありましたね(笑)
ファントムの中で一番好きな場面は?と聞かれたら間違いなく「フィナーレ」な私。
実は今回のファントム、あまりハマりきれない自分が居ました。
根本的に芝居よりもショー(レビュー)が好きなんでしょうね。
次回はショーとの二本立てなので、とても楽しみです🎶
毎回必ず撮る写真達📸
2階で売ってるソーダと公演デザート、公演カクテルのうちほぼ必ずどれかは食べるのに今回は一つも食べて(飲んで)ないな(^_^;)
役替わり。
結局、
Aパターン 1回(+LV1回)
Bパターン 3回
でした。
朝美ショレにはイマイチハマらなかったので、結果的にこれで良かったのかも。ショレの演技は上手かったけどね。これは好みの問題。
━━━━━━━━━━━━━━━
ファントムが終わった今、1ヶ月程の観劇休みに入っています。
健ちゃん(三宅健)の「六本木歌舞伎」も剛くんの(森田剛)「空ばかり見ていた」もイマイチ観劇意欲が湧かなくて、手放してしまいました。
おかげで、映画見たりショッピングしたり友達と遊んだりと、普通のOL暮らしを謳歌しています。
観劇意欲がない人が行くより行きたい人が見れる方が良いもんね。
よく趣味がないって言ってる友人が居るけど、こんな生活しているんだなって、何となく分かりました。
だからと言って、土日が暇って感覚はよく分からないけど(笑)見たい映画も行きたいところもたくさんありすぎる!
そして次は20世紀号です。
ありがたいことに、雪組の皆(全員じゃないけど)が東京まで来てくれるので、遠征の煩わしさはなく気軽に見に行くことが出来ます。
約2週間と、公演期間は短いけど、気負いすぎず、私のペースで満足の行く観劇が出来たらなと思います。
今から楽しみ🎶