想い徒然

ほぼ観劇記

【ジャニーズ】二十日鼠と人間

二十日鼠と人間

10月21日 13:00開演 グローブ座

 

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久しぶりに宝塚からは離れて…笑

健ちゃん(三宅健)主演舞台を見てきました(*^^*)

 

思えば、健ちゃんが出る舞台って滝沢歌舞伎を除けば初めて。

つまり、純粋な健ちゃんの芝居を見るのは初めてでした。

 

グローブ座自体はトニセン*1主演「Twentieth Triangle Tour 戸惑いの星」以来1年半振り。

あの時は関西に住んでいたので、今の家からグローブ座に向かうのは何か新鮮でした。

 

雑感

健ちゃん自身がパンフレットでも言っていた通り、何かを伝えるのではなく何かを感じ取ることがメインに描かれていました。

最初は健ちゃん演じるジョージは怒鳴り散らすし章平さん演じるレニーはよく分からないこと言うし全体的に流れは単調だし…正直睡魔にやられかけていたのですが、後半は打って変わって場面の展開が早く(って言うほど早くもないけど)、のめり込まれていきました。

いつも見ているミュージカルではない分、ギターとバイオリンとハーモニカだけの演奏が際立って聞こえてきました。あの少ない楽器だけで世界恐慌アメリカ、農場をイメージさせる音楽を奏でられるのは普通に考えて凄いですよね。

 

三宅健(ジョージ・ミルトン)

さっきも書いた通り、健ちゃん演じるジョージは8割ぐらい怒鳴り散らしていてびっくりしました。

パンフに「時にはレニー(章平)を疎ましく思うこともあるけれど、やっぱり離れることのできない大切な存在なんです。」と言っている割にちょっと怒りすぎじゃないかと(^_^;)

 

しかし2幕後半、レニーがカーリーの妻(かのまりあ)を不意に殺してしまい、カーリー他農場の仲間達に追い詰められ、レニーとの最期を迎える場面。

本当に悲しそうで、寂しそうで、苦しそうで…こういう所に健ちゃんの繊細さが出てきたなと思いました。

あの最期が正解だったかどうかは分かりません。もしかしたら、また逃げて他の農場に移るという手段があったのかもしれません。

でも、他の奴らにやられるなら…という思いがあったんでしょうね。

 

レニーが殺したと分かったところから最後の場面まで、先ほどまでの怒の感情はほとんど消え、悲しみをまとった表情のジョージ。最初に怒りまくっていた分、悲しみの表情がとても胸に染みました。

 

花乃まりあ(カーリーの妻)

もう一人楽しみにしていたのは宝塚歌劇団花組トップ娘役の花乃ちゃん

花乃ちゃんは宝塚を卒業してから舞台に出るのは初めてなんだとか( °_° )

その初めての舞台を見ることが出来て良かったなと思います。

 

この舞台で紅一点のカーリーの妻。

カーリーの妻は勝気で自信たっぷりな、何とも花乃ちゃんに似合う役(笑)

金色の砂漠のタルハーミネのような勝気で強気な役をやらせると花乃ちゃんはピカイチですね(*^^*)

 

劇中はアバズレアバズレと呼ばれていて、何だか可哀想だなと思ったのが印象的。

 

パンフの健ちゃんのコメント「この戯曲の中では、唯一登場する女性であるカーリーの妻、そしてキャンディの犬だけが名前がありませんが、どちらも周囲から軽視された存在であることが暗示されているように思えます。」になるほどと思いました。

 

現代の感覚で行くとただただ可哀想と思われるかもしれませんが、この当時のアメリカではそう言う感覚すらなかったのかもしれませんね。

花乃ちゃん可哀想だなと思いながら見ていた時にはふとこの言葉を思い出し、自分の中で腑に落ちるところがありました。

 

 

姜暢雄(スリム)

えっ…

 

(;つд⊂)ゴシゴシ

 

えっΣ(゚ロ゚;)

 

めちゃくちゃカッコ良くないですか!?

調べれば、身長も181cmあるようで、小さい人が多いこの舞台で(ヲイ)、一人際立ってスタイルの良さが目立っていました。

役そのものよりもこのスタイルの良さがとても気になってしまいました。

 

スタン自身もカッコ良いからよりカッコ良さが際立ったこともあるのかもしれない。

農場のリーダー各で、喧嘩した時の仲裁も判断を誤らない。

演技云々ももちろん大事だけど、ただ立っているだけでカッコ良いっていうのは得してるなと思いました。

 

章平(レニー・スモール)

健ちゃん演じるジョージの友人、レニー。

最初はこの人が何を考えているかさっぱり分かりませんでした。いや、最後まで分からなかったかも。

でも、何をするでも真っ先に考えるのは「ジョージに何て言われるのかな?」ということです。ジョージに依存しきってる訳ですね。

 

ネズミを愛したりうさぎの世話をしたいと言い出したり、体は大柄な彼だけど、心は繊細でとても愛に溢れている。

健ちゃん演じるジョージが小柄で気が強いことを考えるとそこで対比になっているのも面白い。

 

章平さんが無邪気に動くことで、レニーというキャラクターに可愛らしさが吹き込まれたような気がします。

 

 

他にも魅力的なキャラクターは居ますが、自分の言葉で語れる自信がないので割愛。

 

 

双眼鏡使用に申請

すみません、最後に愚痴らせてください。

今回使用した劇場、グローブ座の公式HPではこういう触れ書きがあったそうです。

 

双眼鏡をご使用されるお客様は、必ずご観劇前に劇場スタッフまでお申し出ください。
許可のない双眼鏡のご使用は固くお断りいたします。また、録画機能付きの双眼鏡の持込みも禁止いたします。The Globe Tokyo | ご観劇の皆様へのお願い

 

「あったそうです」

 

つまり、私はそんなこと全然知りませんでした

 

確かに、入場した時に「双眼鏡○○」と書いた机に列が作られていました。

私はその列を完全に「双眼鏡貸出」の列だと思っていました。

 

思えば、双眼鏡貸出にしては随分列が出来ていたような気がします。

しかし、入場した時に「双眼鏡使う方はこちらで申請してください」というアナウンスがあった訳でもないし、張り紙も机の下にあったので人の足に隠れてはっきりと見えませんでした。

 

これ、明らかに周知徹底不足ですよね( -"-)

 

多分、私のように知らずに双眼鏡使っていた人も居たと思います。

 

別に双眼鏡申請を行うのは良いんですけど、やるならちゃんと周知徹底させてというのが私の言い分です。

 

入る時に声掛けする とか

双眼鏡申請の看板を掲げる とか

劇場の入口で双眼鏡の有無をチェックしてから客を入れる とか

 

色々あったでしょうよ(-ω-)

 

しかも、申請せずに使ってても特に何も言われませんでした。

 

盗撮を排除するという名目の割にはガード緩すぎじゃないですか?

 

やるならやる、やらないならならない

どっちかはっきりして欲しいなと思いました。

 

 

とまあ、最後は愚痴になってしまいましたが、久しぶりの宝塚以外の舞台。

健ちゃん花乃ちゃんも見れたし、たまには外に目を向けるのも良いなと思いました。

 

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せっかく新大久保まで来たので…笑

*1:20th Century:坂本昌行長野博井ノ原快彦のV6の年上3人によるユニット