想い徒然

ほぼ観劇記

【宝塚】花組 東京宝塚劇場「MESSIAH(メサイア) −異聞・天草四郎−」

MESSIAH(メサイア) −異聞・天草四郎

10月7日 11:00開演 東京宝塚劇場

 

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このブログも4月から書いてきて、ようやく大劇場公演は一周しました。

 

ムラ*1エリザベートを観劇した後は、一公演前に戻って花組観劇です。もう一個先の公演見たのにまた戻るのは変な感じ(;^_^A

ムラ組の母には「花組なんてもう7月に見たわ」と言われ、また不思議な感覚に…

 

掴みやすい・・・?

先に見た母から「日本物だと思って構えてたけど案外面白かった」と聞いたので私はそんなに構えずに挑んだのですが、確かに日本物としてはストーリーは頭に入りやすい。ほら…日本物って悪くはないんだけど…あながち眠りに入りやすいからさ…

でも、ストーリー的に面白いかと言うとそうではないかなと思いました(;^_^A

良くもなく悪くもなく5点満点なら3点かなと言った評価です。

でも、原田作品なのに眠りに入らなかったのは良い方に入るかなと思います。ちょっと評価低すぎか?

 

恋愛要素は必要か否か

個人的に一番のマイナスポイントは中途半端な恋愛要素であったこと。

四郎(明日海りお)が流雨(仙名彩世)にほのかな恋心を抱き分かち合うのですが、ちょっと分かりにくくないですか?

流雨に思いを打ち明ける場面とか「えっ、ちょっ…お前いつの間に!?」と思いながら見てましたよ( ̄▽ ̄;)

密かに思っていたとしても打ち明けるのが唐突すぎるし打ち明けたとしても一場面キスシーンがあったぐらいだし、中途半端にあるのであれば別に恋愛要素は要らなかったのかなと思います。

まあその辺複数観劇したら分かるんでしょうけど、皆が皆複数観劇する訳でもないしねぇ…

 

 

とまあ、散々文句を言ってきましたが、原田作品にしては結構良い出来だったと思います。

原田くんと言えば、かなめさん(凰稀かなめ)の退団作品で盛大にやらかしましたからね…

この前のベルリンも割かし良かったし、原田くんも分かりやすい脚本を書くようになったなと、ジェンヌの成長を見守るような感覚で原田くんも成長を感じました。(我ながらめっちゃ上からw)

 

明日海りお(天草四郎時貞)

毎回みりおちゃんを見ていて思うのですが、今回は特に歌が良さと真ん中に立った時の華がピカイチだと思いました。

華があって歌も上手くて声量もあるジェンヌさんなんてここまで揃ったジェンヌさんもなかなか居ないのでつくづく凄いと思います。

芝居としては、恋愛要素は微妙なものの元は海賊で島の人達の優しさに触れるうちに天草を守りたいと思う心変わりはとても自然でした。みりおちゃん感情移入がしやすい演技をするなと思います。

 

仙名彩世(流雨)

ゆきちゃんは芝居声にびっくりしました。「いつものゆきちゃんの声じゃない!?」

ゆきちゃんと言えば、少し甲高いアニメ声なイメージがありましたが今回は少し違いました。確かに、張り上げるといつもの声なのですが、普通に喋る時は結構押さえた声でした。

ゆきちゃんって声も自在に操れるんだ!って舞台人としては当たり前かもしれないけど(^_^;)

あまりに違っていて、「もしかして代役!?」「あそこに立ってるのは新公*2で流雨を演じた舞空(瞳)ちゃんだったりする!?」と思わず考えてしまいました。この前エリザで代役公演見たばっかだしね。

ゆきちゃんも芸達者な人ですよね。

 

柚香光(山田右衛門作)

カレーくんは逆にもっと頑張れと思ってしまいました。歌がオケに負けてまっせ(^_^;)

花組はトップ含め周りの人達のレベルが高いので少し分が悪いところはありますが、それでもオケに負ける程声が出ていないのはちょっとまずいと感じました。

とは言え、本人比ではかなり良くなった歌声。

音程は取れてきてるし、聞き苦しさはかなりなくなってきたので、ホントに声量はどうにか頑張って欲しいです。それ考えたら紅さんは歌が上手くないながらも声は出てるんだよなぁ…

 

瀬戸かずや(渡辺小左衛門)

だんだん専科役者っぽくなってきたあきらくん。今回の役も良いポジションながらもちょっと脇っぽいなと思いました。

でも、上手い(これに尽きる)。専科も真ん中を張れる脇役者が減り(じいちゃんばあちゃん役者はいっぱい居るけど)、組内でもメインどころだけど路線にさせる役でもなく、華はありつつ貫禄も出さないといけないと言う役を出来る人物はかなり貴重になってきました。コマさん(沙央くらま)もマギーさん(星条海斗)も退団しちゃったしね。

今回、お父さん役でしたが、家族を守る大黒柱としての安心感は立派で、カッコよかったです。

 

鳳月杏(松倉勝家)

以前から何となく気になるジェンヌさんであったちなつさん。今回も絶妙な存在感がありました。

ちなつさんって真ん中を張れる程の実力がありつつも、脇の役を演じても絶妙な存在感を出しつつ主張しすぎないというジェンヌとしてはちょっと特殊な人ですよね。

存在感はあるものの、華があるって訳ではないんですよね。でも真ん中に立つと真ん中に立っても違和感がない人と納得させられてしまう。

その不思議な魅力に惹かれてしまっている自分がいます。

 

天真みちる(田中宗甫)

今回で退団のタソ。元々好きでしたが、今回は退団ということもあり、タソの出る場面はほとんどタソを見ていました。

最後の配役が同期で仲の良いちなつさん(鳳月杏)の手下というのがまたファン泣かせな配役ですよね。゚(゚´▽`゚)゚。

芝居としてはもういつも通り貫禄がありつつ真ん中を邪魔する程の存在はなく、でもしっかりと印象は残すいつものタソでした。

強いて言うなら退団だからか、いつもよりは目立つ場面に居るなと思ったぐらい。

本当に退団するのが惜しい人材ですよね。

 

飛龍つかさ(不動丸)

最初の海賊の場面でみりおちゃん(明日海りお)の仲間として横にいたつかさくん綺麗な顔だなと思って後でプログラムで確認したらその人が飛龍つかさくんでした。

最初だけかと思いきや、後で四郎と同じ島に流れ着いて仲間に加わったから嬉しかった。

飛龍くん、今回で初めて認識したのでまた次の公演でも注目ですね。何となくトシさん(宇月颯)に似てません?

 

華優希(小平)

ここからはいつも通り、可愛い娘役をただただ語るだけの会です。

まずは個人的に花組イチオシ華ちゃんです。

今回は少年の役でしたが、少年の姿にしてもいつも通り可愛い。

はいからさんの紅緒も男勝りの女の子の役でしたが、こういう舞台上を駆け回る役はとても似合いますね。

次は大人っぽい役も見てみたいなと思います。

 

舞空瞳(萬)

舞空ちゃんも子供の役。こちらは少女ですね。

舞台を見ていてとても可愛い子が居ると思っていたらそれが舞空ちゃんでした。

華ちゃんと言い舞空ちゃんと言い、どちらもヒロインとしての華はすごいありますよね。

どちらが次期トップになってもおかしくはないなと思います。もしかしたら全然違う人もしれないけど。

 

 

そんなこんなでメサイアで気になった人達は以上。

 

 

事前の予習は全くしていないにも関わらず、上記の方以外はしろきみちゃん(城妃美伶)まで分かるようになった辺り私も顔の識別が出来るようになったなと。有り得ないくらい顔覚え悪いので(^_^;)

 

 

散々文句は言ってきましたが、何やかんや作品的には不遇であったみりおちゃんの代表作だったなと思います。

 

 

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*1:宝塚大劇場

*2:新人公演