想い徒然

ほぼ観劇記

【宝塚】月組 宝塚大劇場 「エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-」

エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-

9月24日 11:00開演 宝塚大劇場

 

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かなり久しぶりの宝塚大劇場です。

半年前に義経*1を見る為にムラ遠征しましたが、その時は大劇場ではなくバウだったので、大劇場自体は一年半ぶり

 

まず、感想を言うと

とにかく良かった。

 

演出からキャストからもう全て。

さすがのエリザベート改めて名作だと思いました。

 

歌唱力の向上

一番びっくりしたのは皆が皆、歌唱力が上がっていたこと。「あれ?こんなに上手かったっけ?」と驚かされる生徒が多かったように思います。「エリザベートをやった組の成績は上がる」と言いますが、あながち嘘でも無さそうだなと思いました。

 

珠城りょう(トート)

これだけ褒めておいていきなりマイナスなことを言うもアレですがまあトップから順に書くなら仕方ないか今回たまきち(珠城りょう)だけがアレアレ?な出来だったと思います。元々トートが似合わない役者ではありましたが、最後の最後まで「コレジャナイ感」が凄かったんですよね(^_^;)

キャラが合ってない上に歌も苦しそうで不安定だし、言っちゃ悪いけど「良いところ」が一つも無かったんですよね。勿論トートとしてね。つくづく、たまきちには不利な演目だったなぁと思わされました。

 

愛希れいか(エリザベート)

ちゃぴ(愛希れいか)の退団公演ということでちゃぴの為に選ばれた演目だからか、やはり上手いです。と言うかピッタリ。生観劇は2014年花組蘭乃はなのシシィ(エリザベート)、2016年宙組実咲凜音のシシィと見てきましたが、ちゃぴのシシィが一番ハマってると思いました。歌が上手いのは断トツみりおん(実咲凜音)だけど。

そしてちゃぴも歌唱力の向上を感じました。あまり歌の上手いイメージは無く、高音になるとかなり不安定になるイメージでしたが、高音だらけの「私だけに」も不安なところは全くなくすんなり歌えてたと思います。得意のダンスをほぼ封印してここまで歌を向上してくるのは流石です。

 

月城かなと(フランツ・ヨーゼフ)

さて、今回は美弥ちゃん(美弥るりか)の休演によりイレギュラーな配役でした。いわゆる代役ですね。れいこさん(月城かなと)は元々ルキーニでしたが、フランツに繰り上がりです。れいこさんもあまり歌の上手いイメージが無かったのですが、これがなかなか、代役で慣れていないハズなのに「あれ?こんなに上手かったっけ?」と思いました。最終答弁、結構カッコ良かったと思います。

 

風間柚乃(ルイジ・ルキーニ)

こちらも代役です。こちらはあまりの実力にビックリしました。あなた本当にまだ研5!?おだちん(風間柚乃)はまだ若く、ここまで良い役付きの演技は見たことなかったので実力の程は分からなかったのですが、そもそも歌上手いですね。それでいて、ルキーニの怪しい雰囲気や何かしでかしそうな危ない感じも出ていました。

おだちん自身闇を持ってそうと言うか、決して陽な雰囲気は持ち合わせてはいないので素がルキーニ寄りでしたが、何か悪口っぽいけど決してそういう意味で言ってる訳ではないので悪しからず(^_^;)それにしても本公演でここまでの実力を出せるのは凄いと思いました。まさにピンチをチャンスに変えましたね。

 

暁千星(ルドルフ)

おだちんの好評で話題を持ってかれた感ありますが、生の舞台を見るとそんなことはなく。やはり登場した時の存在感はアリちゃん(暁千星)の方が上ですね。パッと見の華があるのはさすがのアリちゃんです。

アリちゃんに関しても歌唱力の向上を感じました。「あれ?こんなに上手かったっけ!?」と素直に驚き。それでいて、アリちゃんおだちんとは逆に完全に陽のオーラを持っているので、皇太子という立場に納得なオーラを持っています。お母さん(エリザベート)が居なくなり、反政治的な思想と貴族という立場の狭間で不安になる気持ちがよく出ていたと思います。いや〜、この子絶対トップになるわ〜ほぼ皆思ってると思うけど。

 

憧花ゆりの(ゾフィー)

今回で退団のすーさん(憧花ゆりの)。かなめさん(凰稀かなめ)贔屓だった私としては、かなめさんの同期が去ってしまうことに寂しさがあります。

さて、肝心のゾフィーですが、こちらもハマり役だったと思います。学年相応の貫禄も出ていて、厳格な王家の母唯一の男(笑)そのものでした。こういう場を占める上級生が居なくなってしまうのはとても惜しいですね。

 

輝月ゆうま(マックス)

歴代で一番若いシシィのお父さんらしいです。シシィの生きた時代って本当はこれぐらい若いお父さんだったんでしょうね。シシィが「パパみたいになりたい」と歌うのですが、それも納得のカッコ良さ。それでいて、大事な時に狩りに出掛けてしまうオチャメなお父さんです。

しかし、家に無関心かと思えばそうでもありません。シシィがお嫁に行くとなった時は誰よりも驚いて、誰よりも首を振っていました。シシィに対してはとても優しいお父さんです。

1幕目でほとんど出番を終えてしまうので勿体ないなと思いました。

 

晴音アキ(リヒテンシュタイン)

本公演でここまで抜擢されたのも初めてでは??記憶がないだけ?

はーちゃん(晴音アキ)もあまり歌の上手いイメージがありませんでしたが、見事に覆してきました。期待を越えてのここまでの大役、よく務め上げましたね。それでいて貫禄もあって、主人公のちゃぴ、シシィの夫れいこさん、シシィのお父さんまゆぽん(輝月ゆうま)、シシィのお付はーちゃんと、月組95期の層の厚さを感じました。たんちゃん(楓ゆき)ゴメンね(^_^;)

 

海乃美月(ヴィンデイッシュ嬢)

目立つ場面は一場面だけですが、普通に上手かったです。改めて役者だなと思いました。シシィにすがりつく所とか、シシィの悲しみを感じつつ、扇子を貰えた素直な喜びへの変化を上手く演じていたなと思います。やっぱりどこかでトップへ…という希望は捨てきれませんね…

 

蘭世惠翔(少年ルドルフ)

若手にして結構な抜擢でしたが、上手かったと思います。と言うか、3回目の歴代エリザベート観劇で一番上手かったと思います。男役ということとあってちゃんと少年のまま高音が出ていたと思います。

歌の上手さで言うと宙組星風まどかちゃんも上手かったんですが、あちらはちょっと少女が残っちゃってたんですよね(^_^;)少年を残しながら高音を歌うのは難しいとは思いますが見事にこなしてたと思います。

 

他にも注目していた夢奈瑠音くんとかやすくん(佳城葵)とかにも言及したいのですが、今回は割愛。

と言うか、夢奈くんはトートのバックダンサーの黒天使って随分下げられてないですか?オーディション勝ち取れなかったのかな?

やすくんもあまり見つけられなかったので、次の観劇でもう少し注目してみたいと思います。

 

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久しぶりのムラということで、気になる人たちをピックアップ。

 

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結構な時間ムラを満喫していました。

 

実は、美弥ちゃん(美弥るりか)のお茶会に行く予定でしたが、本人が来られないというを聞き、次の朝も早いし…ということで泣く泣くキャンセルしました。

 

母のお茶会デビューになる予定だったのでとても残念でしたが、実際のお茶会(親睦会?)はとても温かい雰囲気だったようでホッとしました。

 

ゆっくり休んで、万全な状態で復帰出来ますように…

 

 

 

 

*1:2018年春 朝美絢主演「義経妖狐夢幻桜」