想い徒然

ほぼ観劇記

【宝塚】雪組 東京宝塚劇場「『凱旋門』 -エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-」③

凱旋門
エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-③

8月18日 11:00開演 東京宝塚劇場f:id:springhascoming:20180818230726j:image

 

まだまだ続くよ観劇は…

 

2週間ぶり3回目の観劇です。

 

気付いたこと

最初のだいもん(望海風斗)歌い出しの場面、警察官が街灯に火を点けて灯りが灯ったところでだいもんが動き出します。3回目だけど灯り点けてるの全然気付かなかった…

そこで気になるのはその警官役は一体誰なのか?ということ。警官は真地くん(真地佑果)が演じているので注目しているのですが、2階席からだと如何せん帽子のツバで顔が見えない…

次回からはやっと1階席で見れるので、警官役の識別が出来れば良いなと思います。

 

ゴールドベルク夫人とヴィーゼンホーフの逢瀬

アーロン・ゴールドベルク(真那春人)が自殺したことでゴールドベルク夫人(朝月希和)とヴィーゼンホーフ(縣千)の不倫が明らかになるのですが、実はこの二人、ゴールドベルクが自殺する前に何度か逢瀬を重ねているんですよね。これも3回目の観劇で気づきました。

場面転換でヴィーゼンホーフ夫人を待っていたり、カフェで二人がデートしていたり…ガッツリ浮気してるやんwwww

そんな小ネタにも気付いた観劇でした。ちなみに見た限りゴールドベルク夫妻がデートしてる場面はなかった(笑)

 

 

そして、一人一人のことも大分見れるようになったので一人ずつの感想です。

 

轟悠(ラヴィック)

理事(轟悠)の男役芸は立派なもの。一人、明らかに声の高さが違いました。群を抜いて低い

ただ、やはり年は誤魔化せませんね。トップ娘役、真彩希帆ちゃんと恋人同士な役なのですが…イケナイ恋愛感が凄い(年齢差的な意味で)…ラヴィックなんか何回か結婚してるでしょって感じ。一人称も「ボク」ではなくて「ワタシ」の方が合いそうだし。

歌に関しては先に観劇していた母は主題歌「雨の凱旋門」の歌詞、「パララパララパララ」の溜めがすごい「ヴァララヴァララブワァララ〜」に聞こえるらしいと言っていましたが、私はそこまで気にはなりませんでした。しかし、歌は高音を歌うのがとても辛そう…歌うまだいもん(望海風斗)の横というのは圧倒的不利ではありますが、それにしても無理して声を張り上げているのがアリアリ。「もうやめてあげて!」と思わずにはいられません。

何だか、理事はどこに特出させても歓迎されてない感が凄いですが、男役芸は見ていてカッコ良いし、現役には出せない大人な男役(ダンディズム)の持ち主でもあるので、これからは主演ではなく、せめて2番手辺りで特出など如何でしょうか?それでも皆さんお気に召さない…?

 

望海風斗(ボリス・モロゾフ)

やはり目を引くのは圧倒的歌唱力ストーリーテラーとして、合間の歌をいちいち聴かせてくれるます。

今回のボリスという役柄はラヴィック(轟悠)の友人、そしてストーリーテラーを兼ねています。ストーリーテラーという性質上、友人(ラヴィック)を割と冷静に見ているような節がありますが、ラヴィックの肉敵であるシュナイダー(奏乃はると)の居場所を教えたり、「ピストルは後が面倒だ」なかなかリアルなアドバイスとか「気を付けろよ…復讐のチャンスは今回限りではないんだ」とアドバイスを与えたりと友達思いな一面もあります。最後、ラヴィックと別れるシーンではロシア式の挨拶(男同志でキス)を強要する所など見ると、実は熱い人物であるのではないか?と思いました。内に秘めたる熱さというのはだいもん(望海風斗)本人に被りますね。何だか、役の感想になってしまった(^_^;)

 

真彩希帆(ジョアン・マヅー)

なかなかのクソ人間。というか、何をするのも独りよがりなんですよね。不法入国がバレ、国境に追放されるも肺炎により何ヶ月も帰って来れないラヴィックを待ち切れず、アンリ(彩風咲奈)と浮気。浮気を問い詰められると「あなたが悪いのよ。私を一人にしておくから」っていやいやそれはないぜ(^_^;)

ラヴィックと最初に会った時も男と住んでいたところからすると、もう男だったら誰でも良いのかよと。それでいて、最後はやっぱりラヴィックが一番って何だか「本当か?」と疑ってしまいますね。浮気する人の心理ってこんな感じなのかな?

役としては好きになれないキャラクターですが、真彩ちゃん(真彩希帆)本人に目を向けると、ラヴィックを愛する目、独りよがりでありつつも本能に従って生きる様など、ジョアそのものでしたね。よくもこんな人間になり切れるわ…って言うのは言い過ぎ?

だいもんも芝居の上手いトップですが、真彩ちゃん芝居の上手さをまざまざと見せつけてくれたなと思います。歌・芝居・ダンス、三拍子揃ったトップコンビもなかなかないんじゃないでしょうか?

 

彩風咲奈(アンリ・ジャルダン)

クソ人間Part2。というか、ジョア(真彩希帆)よりクソ人間ですね。安定と安心を望むジョアに対して「僕なら豊かな生活を与えられる。」ここまでは良かった。

しかし、良かったのは最初だけですね。次第にDV気質が表れ、ジョアの心が完全にラヴィック(轟悠)に向いていることが分かるとピストルでジョアを打ってしまいますおいおいマジかよ(๑¯ㅁ¯๑)結局向かうのは恋敵ラヴィックのもと

報告の仕方もクソofクソ。

 

アンリ「ジョアンのところへ来てください。ジョアンが怪我をしたのです!」

ラヴィック「(何だって?)どこを?」

アンリ「ピストルで打ってしまったのです」

ラヴィック「(まさか!?)ジョアンが?」

アンリ「僕がです」

 

は?

 

アンリ「打つつもりはなかったんです。でも、ジョアンはあなたに心が向いていたから…(くどくど)」

ラヴィック「いいから、どいてくれ」

※ニュアンス

 

支離滅裂…なのは気が動転してるからしょうがないとして、最後まで自分が打ったことを隠そうとするどころかこの期に及んで言い訳…

 

ラヴィックの手当中もくどくどと言い訳をするし、本当にクソな人間だと思いました( ‐ω‐)

 

クソすぎてキャラクターの感想にボリュームを割いてしまいましたが、彩風咲奈本人としては結構好演だったんじゃないかと思います。

アンティーブの場面の格好とか似合ってたと思います。

 

ただ、気になるのは滑舌悪さ。発声が出来てない訳ではないのですが、何となく歌に抑揚がないんですよね。次にトップになるのはほぼ確実だと思うので一刻も早く滑舌を直して欲しいと思います。八重歯は言われてるほど気にならない。

 

彩凪翔(ヴェーベル)

えーっと…これはモブ*1に近くなってきてませんか?これと言って目立つ場面がなかったような気がします。ますます翔ちゃんが不憫…

一応ラヴィックの友達という立場ですが、友達と言うにはちょっと淡白じゃないですか?

院長先生という役割だけど、何か院長と言うよりは手術仲介人という感じ。看護婦や他の医師から慕われる場面とかがあればもうちょっと院長っぽさも出るんだろうけどここがメイン場面でもないので難しいところですね。と言うわけで今回翔ちゃんに関しては評価を下せないというのが正直なところですね。私なんぞに評価されてたまるかって感じだろうけど(^_^;)

 

 

朝美絢(ハイメ・アルヴァレス)

翔ちゃんとは逆で、あーさ結構良い役貰いましたね。みちるちゃん(彩みちる)とセットですが歌とダンスで一場面貰ってるし「いのち」の場面ではセンターだし。

贅沢なことを言うと、基本ユリア(彩みちる)とラブラブしてるだけなので感情の起伏が見えにくいと言ったところでしょうか。いや、あーさ本人は普通に芝居上手いんですけどね。ただ、前回の「ひかりふる路」でサン・ジュストを好演しただけあって、もう少し起伏のある演技が見たかったかなと思います。後半からしか出てこないアンリ(彩風)や余り見せ場のないヴェーベル(彩凪)を見ると本当に贅沢な願望ですけど。

後はユリア(彩みちる)を見つめるハイメの目がとても優しくて、見つめ合う二人を見るとハイメ・ユリアカップが何だかとても微笑まくなってきます

 

 

永久輝せあ(ローゼンフェルト)

ホテルアンテルナショナールに集う亡命者のうちの一人。三男坊でゴッホの絵を宝として持っている少年です。確か

ホテルのオーナーであるフランソワーズに家賃をせがまれると手の甲にキスして「ごめんなさいねマダム」と答えたり、家賃の為に小さなゴッホの絵を売って少し寂しそうだったりと何だか憎めない少年だなと思います。そして、そんなところも人懐っこいひとこさん(永久輝せあ)に被るなと思います。

役から外れてひとこさん自身に感じたことはとにかく足が長い咲さん(彩風咲奈)もスタイルが良いと思いますが、ひとこさんの足の長さには何だか目が吸い寄せられてしまいましたどうでも良いけどいい加減「ひとこさん」呼びから「ひとちゃん」とか「ひとこ」呼びに変えた方が良いのかしら?と迷い中。

 

縣千(ヴィーゼンホーフ)

研4にしていいポジション貰ってますね。咲さんひとこさんに次ぐ雪の御曹司。今回新人公演主演もゲットしたし。

あがちん(縣千)の第一印象が「わかりやすい顔してるな」ってことです。顔覚えの悪い私でもすぐに覚えました。そのわかりやすい顔ゆえ、何を演じても「縣千」にならないかが少し不安です。

しかし私が宝塚にどハマりしたのはここ半年。今まで観劇してても若くから目を付けることなんてなかったので、これからどう成長していくか楽しみなところはあります。

 

彩みちる(ユリア)

とても可愛いハイメ(朝美)の恋人。しかし、最初に関係を聞かれた時に、ハイメは「幼なじみ」と答えます。いつから恋人になったのか…?はたまたこの物語は友達以上恋人未満で幕を閉じているのか…?この辺のところはよく分かりません。

しかし、ユリアは戦争や襲撃等不安が襲いかかる場面では真っ先にハイメを見つめます。ハイメに対する絶対的な安心感があるんでしょうね。

みちるちゃんですが、見た目は可愛いし、ハイメを見つめる目は愛に溢れているし、役者としては十分だと思います。ただ一つ、少し声量が弱いかなという点が気になりました。ハイメと二人で歌う場面があるのですが、声量の足りなさが気になりました。しかし、ヒロイン力はバッチリで歌も音程が取れてて少なくとも下手ではないと思うので、その点だけをカバー出来ればもっと素敵な娘役さんになれると思います。ガンバッテー!!

 

潤花(オットー)

最初に思ったこと。デカくね?今回潤花ちゃんは久城あすくん演じるビンダーと早花まこさん演じるビンダー夫人の子供のオットー役です。いくら若くても高校生以上しか出演出来ないと言う宝塚の性質上仕方ないことではあるのですが、それにしても大きさが目立っていたなと思いました。

いつもなら子役と言ってもそれ程大きさは目立たないのですが、潤花ちゃんってそんなに大きいのかな?子供らしくアンテルナショナールに住む亡命者の手を引っ張ったり膝で立ったり色々工夫はしているのですが、何だかどう頑張っても大きさが目立ってしまったなぁと思います。やっぱり子役にも適正ってあるんですね。

 

以上が今回の感想。

 

一人一人書いていると長くなってしまった(^_^;)

 

次からはついに、2階席脱出、しかも今回の公演で一番良い席なのでとても楽しみです\(* ¨̮ *)/

 

 

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今回の観劇の後は、念願の贔屓のお茶会に行ってきましたヾ(●´∇`●)ノ

 

レポ禁なので内容は書けませんが、とても楽しかったです!

 

 

 

 

*1:役名のないその他大勢