『凱旋門』
-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-②
8月5日 15:30開演 東京宝塚劇場
2度目の観劇です。
今回はほぼ皆勤賞と言っても過言ではないイープラス貸切公演です。よく当たるんだわこれが
前回はあまりにもあーさ(朝美絢)贔屓だったのであまり全体を見れていなかったのですが、今回の観劇では全体を見ることを意識したので気付いたことが一つ。
ラヴィック苦渋の決断
前回、私はラストシーンの意味に気付いていなかったので、隣のおじさんが何でこんなに泣いてるんだろう?と思っていました。
ジョアン(真彩希帆)が癇癪持ちのアンリ(彩風咲奈)にピストルで打たれ、ラヴィック(轟悠)に手当を受けるシーン。
みるみる弱っていく彼女(ジョアン)を見て、手の施しようがないがないことを悟るラヴィック。
これ以上苦しめたくない、と苦渋の決断で針を刺すラヴィック。*1
そして、ジョアンはラヴィックの腕の中で果てる。
前回の観劇では最後列ということもあり、ラヴィックがジョアンに何を施したのかが見えていませんでした。
しかし、苦渋の決断で自分自身も苦しみながら恋人に針を刺す姿を見て、何だかグッと来ました。
最後、ラヴィックが収容所へ向かう所で拍手が起こるのは必然だなと感じます。「ラヴィック、勇退。」という文字が見えてきそう。
そして、雪組生ほぼ総動員で送る「いのち」。
壮大な曲ですが、ラヴィックに向けられているのだと思うとより胸に来るものがあります。
今回は、よりラストシーンが濃く感じられましたね。
今回でB席観劇は終わり、次はどんどん席的に前に行く予定なので、もっともっと細かい所に気付けたら良いなと思います。
にしてもアンリ(彩風咲奈)、クズにも程があるんじゃ(^_^;)
*1:針を刺す=死。恐らく刺したのは毒針か何かでしょう。