想い徒然

ほぼ観劇記

【宝塚】宙組 東京宝塚劇場「天は赤い河のほとり」

天は赤い河のほとり

5月19日(土) 15:30開演 東京宝塚劇場
6月2日(土) 11:00開演 東京宝塚劇場

 

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いつもはB席観劇ですが、今回は真風トップ就任御祝儀ということでS席、それも2回観劇でした。

 

雑感

今回はとにかく真風、真風、真風!!

前公演の神々の土地で「足長い!!足長い!!」と言ってるうちに遅まきながらに真風の魅力に気付き、写真を2枚買ってしまうほどにハマった訳ですが、(後にその10倍の枚数を買うほどハマる雪男が現れる)今回は魅力に気付いた1作目(しかもトップ就任)ということで、とにかく真風ばっかり見ていた気がします。

全体として言えば、オープニングの演出が非常に素晴らしいというのが一番の感想。まるでアニメのオープニングかのような目まぐるしさ。聞けば、ゲームの演出家が関わっているとか?(この辺の記憶は曖昧)アニメのオープニングのように主題歌に合わせて主要キャストがそれぞれの関係する人物と入れ替わり立ち代わりで出て顔見せ、そして最後は勢揃い。この構成が素晴らしい。オープニングで言えば今のところ2018年ナンバーワンですね。

後は、りんきら(凛城きら)愛海ひかるくんと言った新しく抜擢されたメンツもポイント(単に私が知らなかっただけかもしれないけど)

 

真風涼帆(カイル・ムルシリ)

ひたすらにカッコ良い。キザな所とか正義感溢れる所とか、まさに主人公って感じですよね。真風に関しては賛否両論あって好き嫌いが分かれるようですが、私は好きですね。清廉潔白で最後までブレることなく真っ直ぐな正義感溢れるヒーロー。まあ、面白くないっちゃ面白くない役どころなのかもしれないけど。歌に関しても美声とは言い難いですが、全く頂けない歌声ではありません。私的には真ん中になるべくしてなった人だと思います。

 

 

星風まどか(ユーリ/鈴木夕梨)

こちらはちと抜擢が早いんじゃないかとは思いましたが、思ったよりきちんとトップの座に収まってましたね。主要キャストの中でも歌で引っ張ってるのは彼女じゃないでしょうか。ただ、やはり顔が幼すぎるのがネック。特に大人ぽいスタイルの真風と並ぶとより幼さが際立つ。やっぱり一人挟んだ方が良かったんじゃないか…とは思わざるを得ない…。キキさん(芹香斗亜)の相手なら上手く嵌るような気がします。…なんて、決まった人事をうだうだ言っても仕方ないんですけどね。役どころとしては、まどかちゃんの当て書きかってくらいぴったり当てはまっていました。

 

芹香斗亜(ウセル・ラムセス)

チャラい。見事にチャラい。ここもハマり役と言ったところか。宙組へ組替えして初めての大劇場公演。花組時代よりもエースとしての華があったように感じました。見目麗しいが歌が難点のトップ、美声は震わせるが見た目が幼い娘1。このチグハグトップコンビを埋める為にやって来たのだと思いますが、丁度良いバランサーだと思います。というか、歌うまくなりましたよね?私はこの組替え大正解だと思います。ラムセス自体の演技は…どうもこの演目ラムセスが登場してくる後半が眠くて眠くて…

 

愛月ひかる(黒太子マッティワザ)

自身はものすごく良い人だというのは分かるんですけどお声が…の愛ちゃん。今回も割とカッコ良い役なハズなんですけどやっぱり声が気になって仕方ありません。なんと言うか、「男役声作ってます感」がハンパないんだよな…ショーの時は「愛月ひかる」として出てるので受け入れられるのですが、お芝居になるとどうも声が引っ掛かって人物像が入ってこない。素で喋ってるとすごく「良い人」だっていうのは伝わってくるのになぁ…

 

桜木みなと(ザナンザ・ハットゥシリ)

95期贔屓な私としては宙組で頑張って欲しいジェンヌ1位のずんちゃん。真風演じるカイル・ムルシリの周りをとことこしながらついて行き、指示をされたらその通りに動く。血は繋がってないけど、お兄さんを慕ってるんだなというのはとてもよく伝わってきました。弟の役やらせると上手いですね。ただ、歌わせるとなかなかにアレレな歌唱なのが悔やまれる。恵まれた容姿で芝居心もあるんだし、ずんちゃんは歌を改善出来たらもっと伸びるのになぁと思います。頑張れ、ずんちゃん!!

 

凛城きら(キックリ)

あの壮大なオープニングの後、暗転してスポットライトが当たる先がなんとりんきら!!びっくりしました。宙組の別箱にはここ数年行ってないのでもしかしたら別箱では抜擢されてたのかもしれませんが、大劇場でこんなに目立つ役をもらうのは初めてですよね?あ、でも王妃の館の丹野さんは目立つ役っちゃ目立つ役か。りんきらは何となく癖のある役が多いイメージだったので、キックリのようにストレートで可愛らしい役も出来るんだと思いました。役幅の広い役者さんですね。こういう人材は貴重なので是非このまま宙組に長く残って欲しいです。

 

愛海ひかる(ティト)

ここも大抜擢ですよね?新公では和希そら演じるカッシュを演じていたようなので新公よりも抜擢じゃないでしょうか?唯一見たことのある王妃の館の新公では蒼羽りく本役のオカマのクレヨンを演じていたのは記憶に新しいです。その時はりくに比べて凄みが足りないと思ったのですが、今回は役が合っていたのか、とても可愛らしいカイルの従者でした。特にカイルの身代わりになって殺されるシーンは見ていてとても胸に詰まるものがありました。(あのシーンはどっちかと言うとお姉さん達の方が見ていられないくらい詰まりましたが)純粋で可愛らしく、最後には勇気を見せたティト。愛海くんの好演でますますティトという人間が愛おしくなりましたね。

 

マギーさん(星条海斗)とか、せーこさん(純矢ちとせ)とか好演を見せた人物はまだまだたくさん居るのですが、語れるほどの観察力と文章力が備わっていないので、ここで留めておくことにします。

 

 

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時間があったのでシャンテの衣装展示も見れた(*^^*)