想い徒然

ほぼ観劇記

【ミュージカル】1789 -バスティーユの恋人たち-

1789 -バスティーユの恋人たち-

4月28日 12:00開演 帝国劇場

 

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3年前、宝塚で観劇してこれはいつか外部で再演した時に見てみたいと思った作品。2年前の初演時はチケットは取っていたものの、都合がつかず、あえなく断念。今作は行きたいなぁと思いつつもついウッカリチケット確保を忘れていて、当日券で見に行きました。

 

気合いを入れて7時前に到着するも…

 

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誰もいない…

 

宝塚の当日券の感覚で行ったら気合いを入れすぎたようです。売り場を間違えたかと少し不安でしたが、数分経つと次の方が現れたのでホッと一息。

 

そして待つこと3時間。

 

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すんごい席を手に入れてしまった…

 

この日出たのは2枚のみ。

最初にA席の座席を聞くと、1階後方上手

次にS席の場所を聞くと、5列目ほぼドセン

 

いや、これはSにするしかないでしょ!と懐の悲鳴を聞きながらS席を購入しました

 


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この日の役替わりは

ロナン:小池徹平

オランプ:神田沙也加

マリーアントワネット:凰稀かなめ

 

2年前の初演を見た母から「小池徹平のロナン良いよ」との評判を聞き小池さん、アナと雪の女王の歌声が素晴らしかった神田さん、そして勿論宝塚の一番最初の御贔屓様、凰稀かなめさん。この3キャストを意図的に選んでの観劇です。

 

 

小池徹平(ロナン)

初めて見た小池さんの舞台。特に破綻はないのですが、彼の歌声は明らかにアーティスト歌唱。脇を固めるのがほぼ舞台俳優さんという状況下においては少し浮いてたかなという印象。しかし、元々持ってるビジュアルは素晴らしいものがあり、貧しい農家で育ったロナンが革命に身を投じていくという姿に違和感なく自然に存在しているなと感じました。小池さんは割と主人公役者なのかもしれないですね。周りが180cm越えという特殊な空間ではありましたが、一人ちっこいのは気になった。

 

神田沙也加(オランプ)

さすがの歌唱と言ったところですね。聞いていて心地良いぐらいでした。後は随分勇ましいオランプだなとも思いました。宝塚で見たヒロインぽいオランプも良いと思いましたが、こちらのオランプも個人的には好きです。あまり宝塚以外の舞台を見ることもありませんが、神田さんという有名人でありながら実力者の姿を見れるのも外部舞台ならではだなと思いました。

 

凰稀かなめ(マリーアントワネット)

今回一番のお目当て、凰稀かなめ様。かなめさん出演舞台は宝塚をご卒業されてから初めて見たので、何だか初恋の人に久しぶりに会えた感覚というか…久しぶりに生の舞台を見ることが泣きそうになってしまいましたタカラヅカスカイステージ(CS有料チャンネル)に4月に加入してからすぐ、かなめさん退団公演「白夜の誓い/Phoenix宝塚」もお披露目公演「銀河英雄伝説」も録画して死ぬほどリピートしましたが、所詮2次元でしか出会えてなかったんですよね。実際生の舞台で見て3次元に存在する姿を見ることが出来て、その存在感(しかも超近い距離)と、かなめさんの最大の魅力(と個人的には思ってる)、歌声(美声)を生で聞くことが出来て感無量です。

かなめさん演じるマリーアントワネットは世間を知らないお姫様からは卒業した後の、何もかも悟った大人マリーアントワネット像を造り上げていると感じました。(かなめさん自身の容姿がそう見せているのかもしれませんが)かなめアントワネットの姿はとにかく美しい。ドレスを身にまとった姿からフェルゼンを愛するも一緒にはなれないと悟る姿、民衆の苛立ちを察知する器量、荒ぶることもありますが基本的に冷静。仕草や立ち振る舞いまで全てが美しいで構成されたマリーアントワネットだと感じました。贔屓目がすぎる?許して(^_^;)

 

ソニン(ソレーヌ)

ハロヲタにはお馴染みのソニンさんですね。最近姿を見ないと思ったら舞台の世界に居ましたか( ̄▽ ̄)

ソニンさんの舞台も歌声も初めて見聞きしましたが、こちらも随分と意思が強そうなソレーヌ。オランプよりもっと意思の強そうな女性だなと思いました。歌声は圧巻。宝塚版には無かった、ソレーヌがリーダーとして蜂起するシーンがあるのですが、あそこの場面は鳥肌が立ちました。何というか…迫力がすごい…主要三キャストの次に印象に残ったキャストでした。

 

上原理生(ダントン)

岡幸二郎(ペイロール)

坂元健児(ラマール)

ロナン(小池)以外の男性キャストで目を引いたのがこの御三方。とにかく歌が上手い。調べたら揃いも揃って声楽科卒、元劇団四季所属…それもそのハズだわ( ̄▽ ̄)

特に、冒頭私の座っていた席の近くの通路を通って出てきた岡さん。この歌うまミュージカル俳優御三方の中で一番最初に歌われて、度肝を抜かされました。しっかりとしたミュージカル歌唱、聴き応えありますね。この歌唱を聞くだけで観劇に来た甲斐がありました

 

則松亜海(リュシル)

当日券待ちの看板を見て初めて気付きました。そうか…この子がかの96期首席か…完全に元宝塚という色眼鏡で見てしまいましたが、あの看板を見ていなければ見過ごしてしまったかも。元宝塚というのを意識し過ぎたのか、実際の舞台あまり印象には残りませんでしたね(^_^;)

カミーユ(渡辺大輔)とは随分チュッチュするんだなってぐらい…笑

 

山口陽愛(シャルロット)

さすが外部舞台。子役は子供を起用するんですね。当たり前ですが、宝塚に慣れてると子供が出てくるのは何となく違和感があって…子役特有なのかもしれないですが、良い意味でも悪い意味でも(役を)作った感がすごい…そこからどう個性を出していくのか…というのが子役の課題なのかもしれないですね。どうでもいいけど平日の出演はどうしてるんだろ

 

 

総括

・男性キャスト

先程も申しましたが、宝塚の世界に慣れていると、外部舞台との違いを大きく感じます。中でも最も感じた違いは男性キャストの存在。宝塚は女性だけの世界。故に優美さやジェントルマンとしての男のカッコ良さは長けているものの、力強さの面で弱く見えがちです。決して、宝塚の男役に力強さを感じられないということはありません。しかし、男性と女性ではどうしても体格や力の強さに違いが出てしまいます。これは生まれつきのものなのである意味仕方ない部分でもありますね。男性の力強い声、エネルギッシュなダンス、良い意味で暑苦しさを感じられるのが外部舞台ならではで新鮮さを感じました。何が言いたいかってつまり皆違って皆良いってことです。

 

・キスシーン!?

もう一つ、衝撃だったのは、舞台上でチュッチュチュッチュと堂々とキスをしていたことです。しかも、一度だけでなく、何度も!!外部舞台では当たり前なのかもしれませんが、宝塚の場合は寸止めキスの為、本当にするキスシーンってテレビだけの世界じゃないんだ…と驚きました。しかも、前から5列目なのでよく見えるよく見える…特にカミーユとリュシル、あんたら見せすぎやコノヤロウ

 

宝塚慣れしている身としては驚きの連続でしたが、思うことはひかりふる(2017年11月〜2018年2月/宝塚雪組)死ぬほどリピートしてて良かったということ。じゃないと、カミーユとリュシルが夫婦なこととかダントン、カミーユロベスピエール3兄弟(実際三兄弟ではない)の相関係とか良く分からないままで終わりそうだし(^_^;)

 

チケット代は13500円とお高い買い物ではありましたが、チケット代以上に楽しませて貰いました席が近いのもあるけど。

 

現在、大阪で公演がスタートしました。

私の母も見に行くみたいなので感想が楽しみです(*^^*)